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2004.3.4 THU

 「ロックにおけるパンク最大の特徴は何か」と聞かれたら、「パンク」と「パンクロック」を分けて考えることができる点だと答えると思う。他のロックのにこういうのはないから、きっと最大の特徴だろう。

2004.3.5 Fri

 今日はなんだか、考えさせられた。

 僕が就いた職業、世間的に「SE」と呼ばれる業種はその多様性ゆえに「店で何かを売っている」「工場で車を作っている」のように、一般的に解りやすく表現できるものではないのですが、とにかく僕は現在その「SE」という生業で、あるプロジェクトの「コーディング担当」(プログラマ、のが解り易いかな)として関わっています。

 そのプロジェクトを統括する人がプロジェクトマネージャ(プロマネ)で。
 そのプロマネの人との観点の違いをとことん見せ付けられた気がします。

 別にこれは、相手がかなりの先輩で仕事的にも上位に立っているから優れている、とかいう簡単な話でなく。あくまで観点の違い。詳しい経緯(いきさつ)なんてここで書いても仕方ないので省略しますけど、僕には想像できない観点で仕事を進めているな、と。
 今日、本当によく解ったことは、プロマネは僕らを簡単に信用しない、ということ。それがプロマネの観点。
 別に批判してるわけでも蔑視してるわけでもなく。このこのコンピュータによって冷血に制御された業界では、むしろこれは心温まる話なのです。

 僕はコンピュータ相手にコードを書いている。コードを間違えればエラーになる。
 正しいコードを勘違いしてエラーを出すことをコンピュータは絶対しない。繰り返すけど、これは「絶対」。
 けどプロマネは人間を統括している。人間はミスをする。

 たぶん当たり前のことだし、僕だってそれなりの集団の中で人を統率した経験のある人間だから、解ってるつもり。でも「これだけテストをすれば大丈夫」というコンピュータを相手にするレベルと違うところで、人間というミスをする不安定なシステムをより完璧に制御しようとしていることを、その位置から見る「観点」が少し解った気がします。それは、僕がいままで辿り着いた事ない未開の地で、厳しいようで実は優しい。

 プロマネは僕らを簡単に信用しない。人間だと見てるから、信用しない。

 コンピュータなんて、絶対正確なうえに反論してこないから。そりゃ血も涙もない存在だよね。ある意味で尊大な存在。

2004.3.8 Mon I fought the law and the low lost

関係者に重苦しいムード 浅田農産会長自殺で衝撃と落胆

 何なのさ、これ。

 死ぬことを逃げると解釈するか、それなりに責任をとったと解釈するかは人それぞれだと思います。あまり好きな言葉じゃないですけど、美学を尊びたい方もいると思いますし。
 ただ、それは置いといて。この事件の裏にあるだろうと予想される「嫌がらせ電話」「正義感とやらに燃えた責任追求電話」などをした方がいらっしゃると思います。この人が自殺をしたことで責任がとれるかどうか僕には解りません。鳥インフルエンザが近い将来に他人事じゃなくなるかもしれませんが、現段階で僕は当事者じゃないし。打算でも感情論でも判断つかない。他人事と言えばそれまでです。

 でもこんなものを見せられるとやはり気分悪い。
 人を裁くのは法であるというのが法治国家の理念だったはずなのに、その理念は11桁の凶器に殺された。死刑宣告また死刑勧告は法廷の外で行われたと思います。容易に想像がつく。政府は対応を間違えたってのはきっとそういうことなんでしょう。放置国家。

 日本での鳥インフルエンザの最初の犠牲者は自殺かよ。馬鹿げてる。


2004.3.9 Tue  ゾンビくん

 職場に、僕が心のなかで「ゾンビくん」と呼んでる人がいます。

 同じフロアでありながら課が違うため全くしゃべったことないんですけど、入社2〜3年目、もしかしたら新人かもという若い方なのにいつ腐り落ちてもおかしくない風貌だったのでそのように心のなかで勝手に呼んでました。お盆とか、墓参りされる側じゃねえの?とか思いながら。
 まあ違う課だし、きっと関わることないなあとか思ってたら、なんと今日からそのゾンビくんと一緒に仕事をすることになりました(ちなみに「明日から隣の課の仕事をしてね」と昨夜言われました)。
 まあゾンビくんきっと若いし、気楽に一緒にやれたらなあ、とか思ってたら、実はゾンビくんは数人とは言えその仕事のリーダーで、見た目が超若いけどけっこう年配みたいです。いや、実際若いけど「凄腕」とかそっち系かも。

 そう思うとなんだか理知的に見えてきた。その青白さとか焦点定まらぬ視線が素敵すぎ。実際いい人だし。近くでよく見たら腐ってないし。

 いままで「ゾンビくん」とか呼んでてすいませんでした。これから言葉に気をつけますのでよろしくお願いします。ゾンビさん。

2004.3.10 Wed

 テキストメニューの日記系をいろいろ追加しました。あと、更新記録もだいぶ整理しました。こうやって見ると、次第にネタっぽいテキストを書かずに音楽テキストばっか書き出したりしてるのがよく解ります。


2004.3.11 THU

「榎本くん」
「何でしょうか?」
「今日は仏滅なんですよー」
「そうなんですか」
「そうなんだよねー」
「・・・それが何か?」
「仕様が変わりました」

 仏滅関係ねえー。


2004.3.14 sun

 小泉首相が靖国神社に行くのが反対という議論は、本来ならば国の内側から、政教分離の観点で議論されるべきだと思う。


2004.3.15 mon

 帰りの電車で見かけたその男性は、アルバイト情報誌のホスト募集のページを見ていた。僕が店長なら、面接で不採用にすると思う。不景気だし。


2004.3.16 tue  文字どおり一本ネタ

セックスする前、裸の男女。見つめ合う二人。男の突然の一言がすべてを変える。

「マージーカール バーナーナ!バナナと言ったら♪」
「さようなら」


2004.3.17 wed  ドラクエ風

 聞いたことある人もいると思いますが、SEの世界では、プログラムやシステムの不良を「バグ」と呼びます。そのバグを「バグ登録票」に登録することでプロジェクト全体で情報を共有し、開発などの業務を進めるのですが、先輩のA池さんの登録の仕方がすごい。「原因」「対策」欄にすべてビックリマーク付きのコメントで登録するのです。

  M山がデグらせた!
  A池が修正した!


 ドラクエかよ。

  榎本は残業した!
  50のけいけんちをかくとく!5000えん手に入れた!


 こんな調子で。

  プロマネは助けをよんだ!
  しかし、だれもこなかった
  納期がせまっている!


 そして最後に、

  会社は死んでしまった

 やべーわらえねー。


2004.3.18 thu

 僕の大嫌いな田中真紀子が騒がれてる。

 億単位の豪邸に住みながら使用人を雇っている人間が「庶民の味方」とか称しているのがマジでうざくて、「政治家として期待しちゃ駄目なのに世の中で支持されていること」が理解できず、ストレートに言ってしまえば気に入らなかったので、田中真紀子が大嫌いでした。その頃、特によく読んでいたのが文春でした。
 ジャニーズの不祥事を一切報道できないシガラミに縛られたテレビよりよほど雑誌にジャーナリズムとして期待し、真紀子の悪事を晒し続けた文春をやや洗脳されながらも僕は愛読してたのですが、だんだん世の中の「真紀子魔法」が解けてきたので、真紀子自体への興味がすっかりなくなりました。気が済んだ、と言うと当たってるかもしれません。

 今でも細々と立ち読みし、記事によってはたまに買っていたので、何度もセンセーショナルな記事はあったと記憶しています。ですが、確かにこんなに売れたことなどなく、金曜日とかの一週間の終わりに簡単に立ち読みできました。

 本来、文春の読者ってのは、僕のような「たまに買う立ち読み読者」も含めて、発売日である火曜に購入する人って少ないと思います。

 それが、今は大フィーバー。

 真紀子も興味ないしその娘の離婚とかさらにどうでもいい。彼女たちのプライバシーの権利とか表現の自由とかそんなのはいいから。僕にとって問題なのは、僕の「立ち読みする権利」が奪われたということです。

 プライバシーとか表現の自由とか、いろんなことが議論されてますけど、今回「わざわざ」発売日に買った人ってのはきっとそんな議論にも興味ないんだと思います。今頃、友達や同僚に見せて自慢でもしてるのでしょう。

 その自慢の快感が満たされたら、その文春を僕に回してもらえないでしょうか。

2004.3.21 sun

・現状に満足できなくて、上を目指そうと思うこと
・現状を認められなくて、上を目指そうと思うこと

この2つは似てるけど違うんだろうなあという事を学んだ。

2004.3.23 tue

「さつきちゃーん」「ねえねえさつきちゃーん」と呼ばれるようなかわいい名前でも、漢字で「殺気」だとややとんでもない。

2004.3.24 wed

ミサイル防衛施設の建設工事の最高責任者が「ノーガード大佐」なのはアメリカン・ジョークだろうか。

 ミサイル防衛は技術的に難しいうえに、政治的にも運用が厳しいシステムなのですが、地球のすべての長距離ミサイル兵器を無効化できればそれはそれで意義があると思います。
 ただしその場合、「すべての国家がミサイル防衛システムを配備する」ことにより、結果として「国家がミサイル兵器を開発・維持することが予算の無駄になる」ということを達成しなければなりません。
 つまり、「世界平和」という大風呂敷を広げるには、
  (1) すべての国家にこのシステムを無償提供する
  (2) 防衛システムを突破できるようなミサイル兵器開発を行わない
という二つの前提条件を満たさねばなりません。

 まあアメリカと日本に限らず、国家の国益という観点から見れば、(1)はする訳ないし、(2)もしない訳ない。

 以上、アメリカンジョークでした。

2004.3.27 sat

 魚市場の店先から流れてた外人と思われるヒップホップに悶絶しました。似合わないにもほどがある。

2004.3.28 sun

 新宿に行ったとき、とある回転扉をカラーコーンを立てて使用不可にしていた。六本木ヒルズの事故の結果なのは明確だ。

 こういうニュースについて友人とかと話すと、僕の友人は基本的に理系人間で理屈っぽい人が多いためか「親の責任が大きい」「ニュースはビル側を責めるけど、それは筋違い」という冷静な分析の結果とも思える意見・感想が必ず出る。個人的にそれは正論だと思うけど、同時に「血が通ってない正論」だと思う。
 そんなことは他人が言う以上に、子どもを失った親本人が痛感しているとはずであり。今更、他人が知ったかぶってそんなこと言うのはどうなんだろう。「事故」で子どもを失って悲しみに暮れる親本人を目の前にしたら(または想像したら)絶対そんなこと言えないし、考えることはできないだろう。

 僕は思うに。子どもが挟まれるのは確かに子どもと親の責任だと思うけど、その後、命を失ったのは装置の責任だと思う。根本的に、建造物の中に入るという行為によって命を失うなんてこと自体がおかしいわけだし。階段から落ちる、とはまったく違うわけじゃん。

 世の中は確かに便利になったと思う。そして、その副作用として世の中が危険になった。その副作用を抑えることが「より便利な世の中」を目指す重要なテーマだと思う。親が、本当に一瞬でも目を離してはいけない世の中、一瞬気を抜いただけで子どもを失うような責任を負う世の中は、本当は便利な世の中じゃない。

 血が通ってない正論を振りかざす理系人間に、そんな設計を期待したい。

2004.3.29 mon  分かってたまるか

 シド・ヴィシャスのアルバムがリリースされました。いい歳になったしこんな考え方はもう卒業したと思ってたんですけど、どうも嫌な感じがした。一体、同じ音源でいつまで商売し続けるんだろう。

 セックス・ピストルズがパンクであるかないか、パンクバンドとしてどうだったのかという議論は未だにあるように思いますし、万人に共通するほど総括されたものはないし、今後もないと思います。
 その中である程度傾向を分析すると。完全に二次元化するのは乱暴だと思うんですけど、ロットン(およびマルコム・マクラーレンを含む側面)を見て「もう終わったな」「初めからパンクじゃないんだよ」という見方と、シドを見て「永遠のパンクロック」と見る2つに大別できるように思えます。もちろん、当時から現在まで「金稼ぎに徹する生き方」にパンク・アティチュードを感じる人がいるのも、麻薬によって死んだ人間を常識的に非難する方がいるのも解るのですが、おおよその傾向としてこれはあるんじゃないかなと。

 生きて終わったと言われるパンクシンボルと、死んで永遠になったパンクシンボル。

 別にどっちが正しいとか優れているとか、相対的な価値観にランク付けするつもりは毛頭ないんですが、だからこそいお互いのエリアにお互いの価値観を持ち込まないようにしたいと思うのです。元が1つのバンドメンバーだから完全には無理だろうけど、それでも。
 いつまでもシド・ヴィシャスに幻影を抱く人は抱けばいいし。パンクを用いてビジネスレベルの成功を収めたロットンこそパンクの鏡と思う人は思えばいい。

 僕はいつまでもシド・ヴィシャスに幻影を抱くタイプです。77年を後追いしているにもかかわらず。子どもっぽいのも充分に承知で。

 だからこそ、意味のないリリースを繰り返すのはどうも気分が悪い。音楽史に残すリリース音源は「SID SINGS」だけで充分でしょ。
 今回(に、限らないとも言えますけど)のシドのアルバムリリースは、どうもシドの死体に対しロットン的商売を適用したように思えて、なんだかなあと言う感触の悪さをいつまでも感じました。本国イギリスでシド・ヴィシャスの特番が組まれることに絡んでの音源リリースなんだろうけど、商売気むき出しでありながら内容的にも手抜きなのがすごく解るんだもん。カッコイイのは「Too Fast To Live...too Young To Die」ていうアルバムタイトルだけじゃん。

 それにしても過去リリースした内容とほとんど同じ(コピー)でリリースしてるのにコピーコントロールCDでリリースするのってどうなんでしょうね。いまこういうジョークが流行ってるんでしょうか。

2004.3.30 tue  勇気を出して初めての出張

 今日は自社開発のアプリケーションをインストールする作業のために先輩と出張しました。僕にとっては初めての出張です。出張先は、小中学校を3校ほど。

 いや、子どもって面白いわ。ペイントで書いたと思われる落書き(キャラクターのセリフが何故か「掃除」)を李なんとかっていう中国人みたいな名前のファイル名でデスクトップに保存してるわ、明らかに教師に内緒で英語勉強用のなんかのツール入れてるわ(そのおかげでCドライブの空き容量が足りなく、当社製品をインストールできませんでした)、壁紙が猫とかになってるわ。
 かと思えば教師は教師でPC教室のノートパソコンを(まあ春休みだからってのもあるんだろうけど)職員室に持っていって学校評価なんとかとか教育なんとかと、およそ児童・生徒に見せられない内容のファイルを保存してるわ。
 どっちもどっちで学校のものを私物化してるわけでありまして。まあいろいろ教育現場なるものを見てしまったように思います。生徒も先生も、結局同じ人間なんだよなあ。立場が違うだけでさ。第三者から見ると、きっとそういう部分がくっきりと見えてくるんだろうね。

 ええと、この出張、明日も続きます。

2004.3.31 wed  勇気を出して初めての出張 その2

 今日も昨日に引き続き、アプリケーションインストール作業のため先輩と小中学校を回ってました。その過程で訪れた、とある小学校にて。その小学校のパソコン教室のデスクトップPCのデスクトップに(ややこしいな)保存してあったテキストファイルの内容がすごい。
 あなたが死ぬのを見たい、あなたの死を見届けたい、あなたが死ねば地球が平和になる、という内容の詩が20行ほどつらつらと書かれていました。
 こういうのを書いてわざわざ保存するなんて、結局のところ自己陶酔の極みなんだろうけど、小学校でそんなことができるだなんて。ある意味マセてるよな。



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