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JACKな奴ら
THE BOOGIE JACK / ナミダ流星群  (2002.10.21)


 名古屋の4人組ビートパンクバンド。ビートパンクとはブルーハーツとか、そういうのらしい。(本来の音楽的な意味での)パンクを爽やかで疾走感ある雰囲気にアレンジした音楽、という感じでしょうか。
 ライブ行く前にこのCDを聴こうと思って探したんですが、なかなか見つかりませんでした。仕方ないからライブ終了後にライブ会場で買おうと思って行きました。しかしそのライブ会場では彼らが参加しているオムニバスアルバム(もう持ってる)しか売ってませんでした。ライブがなかなか良かったのでやっぱりCD欲しいなあ、どっかで売ってないかなあなど、失意の中で帰り道に寄ったGEOで売ってるのを発見し、早速購入しました。
 しかし翌日。近所の大型ショッピングセンター「マ●サ21」内のCDショップで5枚もあるのを見つけました。(岐阜時代)

 そんな微笑ましい俺様エピソードはどうでも良く。

 「JACK」という単語から僕は最初、「ハイジャック」や「シージャック」のような「乗っ取り」を連想しました。「ブギーをジャックするぜ」みたいな。ブギー(BOOGIE)はブギに会わせて歌って踊ることだから、その世界をジャックするとか、そんな感じかなと。
 ところが、実は「ジャック」という単語は「乗っ取る」という意味などなく。「ハイジャック」という単語は「 hijack 」であって空をイメージする「 high 」を「 jack 」するという言葉でなないようです。「 hijack 」で乗っ取るという単語であり、実は日本語の「シージャック」「バスジャック」は誤用もいいところだそうです
 だから「JACK」を普通に「奴ら」と考えれば、このバンドのバンド名は「ブギーな奴ら」になります。ビートパンクバンドの、「 THE ブギウギに合わせて歌って踊る奴ら 」

 どんな奴らだ



 こんな奴らです。
     ↓
 1曲目。「朝焼け」。1曲目にふさわしいインパクトある出だしの曲です。この出だしをしっかり聞くために、スピーカーのジャックソケットの差込をあらかじめチェックしておきましょう。スピーカーの接続不良などという原因で、ここを聞き逃してはいけません。
 2曲目。「覚悟を決めた時」。いろんなメッセージが詰まっている曲です。中には「大人になるということは あきらめることだ」など、人生をjack in(放棄)してるような描写もあったり。だからと言ってジャックダニエルを飲んで酔っ払って、ヤケになってはいけないよ。
 3曲目。「宝人」。冒頭で、できたてのコンクリートの上をジャックブーツで歩くような場面が浮かんでくるこの曲は、好きなあの娘は「宝人」というストレートなラブソング。シャレた格好もできないけど、シャレた髪型もできないけど、それでも誰よりも君が好きだ、というメッセージのこの曲は jack a dandy(しゃれ男)なんかには負けないというようにも聞こえます。
 4曲目。「ジコマンLIFE」。いつでもどこでも jack off ・・・ではないと思う。「アルバムを聞く前にライブ行って、しっかり覚えて帰ってきた曲」その1。耳に残りやすい曲調で、楽しくてノリのいい曲です。境界線を消しゴムで消してもテーマパークにはなりません。チーズバーガーでできた島ってどんなだ。そんなジャックと豆の木のようなありえない展開(雲にのるとか)にさえ魅力を感じます。
 5曲目。「陽炎」。突如としてバラード、まるで jack in a box (ビックリ箱)を空けたような感じです。花びらが揺れて両手がジャックナイフという素敵な描写あり。どんな花だよという野暮なツッコミはやめて、じっくり聞き込むといいでしょう。
 6曲目。「片隅の歌」。普通な若い男女の、普通な恋愛を描くこの曲はまさに Jack and Betty(平均的少年少女 )の物語。どこか悲しげなメロディなのは気のせいでしょうか。
 7曲目。「マイロード」。このアルバムで一番お気に入りの曲。ジャック抜きで語ってマジ名曲。「ジコマンLIFE」と同じく、「アルバムを聞く前にライブ行って、しっかり覚えて帰ってきた曲」その2。歌詞の内容がすごく共感できるというか。
 8曲目。「夜空」。うーん最後この曲、実はイマイチ。ごめんなさいジャック抜きで。

 「切り裂きジャック」という単語をどこかで使いたかったのですが、無理でした。たぶん使わなくて正解。




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