update2004.5.29

BOMBSHELL ROCKS / STREET ART GALLERY  (1999.5.21日本盤)

 アメリカ最大(と言うより世界的に最大)のパンクレーベル「エピタフ」と繋がりの強いスウェーデンのパンク/ロックレーベル「バーニングハート」お抱えの5人組みパンクバンド。もちろんスウェーデンのバンド。
 95年の暮れに結成で、モヒカン君を含めた引き籠りの5人がネットで出会い意気投合、そして「自分たちの殻を割るようなロックをやるぞ」と言う意味を込めて付けたバンド名です(もちろん嘘だ)。その彼らの日本デビュー作がこの「STREET ART GALLERY」です。
 ミニアルバム「UNDERGROUND RADIO」を除いて、たぶん1stアルバム。「たぶん」としたのは、もしかしたら97年くらいにバーニングハート以外のところからアルバムを出してるかもしれないんですけど、それに関しては未確認ということで。



 ランシドとかの感じのパンクが好きな人にとってはたまらなくカッコイイ。けどこの「STREET ART GALLERY」はアルバムとしては失敗作。びっくりするくらい全部同じ曲。
 それがいい、というコアなパンクファンも居ると思いますけど、商業的エンターテイメントとしてこれはどうかと。

 パンク・オーラマ4にも収録された「3. THE WILL THE MESSAGE」はアップテンポなピアノの音があるため、他の曲と比較すると随分と独特な曲ですけど、それ以外は似た曲ばかり。少なくとも僕には一つ一つの曲の良さとか違いがさっぱり解りませんでした。だからアルバムとして聴くとすごく苦痛です。飽きる。ランシドとすげえ似てるし。

 「BOMBSHELL ROCKSてどんなバンドだろ?」と思って買う場合、このアルバムはあまりオススメできません。その後リリースされるアルバムでは曲風が広がっていくので、どんなバンドかお試しで聴いてみたい場合はそちらの方が良いかと思います。「彼らの原点が知りたい」と言う意気込みがあるならまだしも(「点」と呼ぶには決して凝縮されてないけど)、少なくとも商業的エンターテイメントとしてはイマイチ。残念。決して悪いバンドではないんですけど。
 「誰にとっても最高傑作」なんてものは存在しない、という前提を承知した上で言うと。ロック系のバンドによくある「1stアルバムが最高傑作」の法則を覆した意味では珍しいかもしれません。逆に今後の成長を楽しめるかも、です。実際、変わりつつありますし。



 好きな曲?全部としか言いようがねえよコノヤロー。




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