update2003.11.26

Do As Infinity / GATES OF HEAVEN  (2003.11.27)

 ヴォーカル伴 都美子、ギター大渡 亮、ギター長尾 大、その他たくさんのサポートメンバーを抱えるロックバンド。なんと伴 都美子さんの年齢は僕より1つ下。タメ年の安室奈美恵が登場したとき、ああ自分もそういう歳なんだなあとか感慨深いものがあったのですが、ついにモーニング娘。のようなロウティーン向けアイドルでもない人が年下とは。いや、探せばもっといるんだろうけど。
 僕に年齢を感じさせて頂きやがったDo As Infinityの、先行シングル「魔法の言葉」「本日ハ晴天ナリ」「柊」を含む全11曲+ボーナストラックの5thアルバム。発売日と右上の「update」に注目。流通の不思議を感じるinfinity。本日ハ晴天デシタナリ、実話。



 普段、インディーズのうるさいロックとか聴いていると。avexのような大きな会社が抱えるバンドが「如何に計算された」存在か良く解る気がします。それは、単純な「音」だけの話でなく。

 一例として、ジャケットの写真を見ると(これ)。

 ジャケットの空の色とか、何気に見ない空の色だからインパクトある。ていうかこれ、自然に写しているけど間違い無く合成でしょ?人物も鳥も色も。こんな計算高いこと、金が無いバンドは絶対やらないよ。
 そして、合成してまで表現したかったイメージは、そのままアルバムの中へと繋がっていきます。アルバム1曲目、「Gates of heaven」(アルバムタイトル曲)は、アップテンポでありながら物憂げな演奏で、まさに天国の門。そして「聴いている人を飽きさせないように」2曲目で明るいシングル曲を繰り出し、3曲目はまたシングル曲だけど静かなバラード曲。あとは明るい曲、暗い曲を交互に繰り返すけど、その振幅は次第に収束し、最後は暗いイメージの曲が目立つ。limit→暗い曲どもへ。
 でも最後の11曲目の「Thanksgiving Day」で(けっこう無理矢理)明るくまとめて天国からサヨウナラ。日々感謝して生きろ、みたいな。ここで歌詞カードのバックまで突然白になって、現世に帰ってきたみたいになるし、同ページの写真の伴さんもどこを見ているやら、振り返っている構図。振り返って何を見ているんだろう、気になって再び1曲目。リピートリピートリピート。infinty。

 見事に計算された展開じゃねーか。



 シングルとアルバム曲の関係が良い意味でフラットで、シングル3枚買うよりお得と言えるアルバム。そんななか、10曲目「科学の夜」は色んな解釈が成り立つ歌詞の問いかけソング。天国という言葉に良いイメージを持つか悪いイメージを持つか。あるいは両方と感じるか。その「両方」を感じることができる、この曲こそがアルバムテーマと解釈できます。意味の深さはDeep Forestだよ。




back menu  site top





アクセス解析 SEO/SEO対策