DAMNED / MACHINE GUN ETIQUETTE (1979.11)
このサイトをパンクなどのキーワードやパンク系ロックを紹介するサイトのリンクなどで知って見ている方なら、3大ロンドンパンクバンドがSEX PISTOLS、CLASH、DAMNEDだと言うのはおそらく共通の認識だと思います。5大パンクバンドだとSTRANGLERSを入れたくない人、GENERATION Xをどうしても入れたい人、BUZZCOCKSは譲れないな何言ってんだよLURKERSは渋いぜいやいやX RAY SPEXをもっと評価しろよなど意見が割れると思うのですが、3大パンクバンドまではかなり多くの人がこの3つを挙げると思います。
この3つの中で、一番かっこいい音を鳴らしていたのはDAMNEDだ。
ピストルズは音に関して言えば、現在の175Rが「パンク？」と言われがちなのと同様、ややハードロックよりで、当時のパンクと呼ばれた尖がったものではなく。むしろ彼らのパフォーマンスの過激さやその注目度、話題性、ファッションそしてスキャンダルが、彼らを最高のパンクバンドとしての地位に就かせました。
クラッシュは実験精神、柔軟な音楽性で多くの支持を獲得したと思います。ここ数年は日本人的な感覚の「死んだ人効果」もあるのかな。
けどダムドは違う。彼らこそ、「ロック」狭い意味で「パンクロック」の進化形のなかで、最高級にカッコイイ音を示してくれたと僕は解釈する。「音」で勝負して、ロンドン3大パンクバンドの1つと呼ばれるまでになった。メンバー交代劇とかいろいろあったけど、他に注目すべき点がなく一見地味なのにこのように支持されることこそ、その証じゃないでしょうか。
そんなわけでして、たまには昔のパンクバンドとか取り上げてみようと思いまして、今回はダムドでも。たまには、何ていかにも突発的なことを装う言葉を使ってみたわりに、実は今年のサマソニに登場だから、かなり話題に登ってるバンドなんですけどね。僕は当然見に行きますよ、だってダムドっすもん。俺は行くぜ、止めてもダムド。
僕の意気込みを見せたところで、じゃあこのバンドの簡単な紹介など。
76年にロンドンで結成されたパンクバンド。ところが78年頭に突然解散。でもまた再結成、そして解散→再結成を繰り返す。お前らSPEEDかよ。そしてこのアルバムは最初の再結成後にリリース。ダムドとしては3枚目のアルバム。
実は冒頭で「音」を高く持ち上げておいてなんだけど、これロンドンパンクの音としてはたぶんちょっと違ったんだろうね。ロンドンパンクの特徴である「ポップさ」は全然ない、性急なビートで。これはプロの音楽ライターの方も言ってることだけど、これは後のハードコアパンクの登場を予感させるものです。
と言っても。このアルバムリリースがすでに79年だから、流れとしては自然な位置かもしれない。ダムドはちゃんとロックリレーのバトンを渡したわけだ。
簡単紹介も終わったので、本格的にダムドのことを書くぜ（止めてもダムド）と思いきや。もう上にあらかた自分の考えてることや感想を書き切っちゃったから、もうまともに書くことねえや。ていうか、初めから書くことが少ないんですよね、こういう音がかっこいいバンドって。「とにかく聴けって！」ぐらいしか思いつかないし。いやあ今日はいつもと違う文章構成を試みたんだけどさ、慣れないことはするもんじゃないね。もうグダグダっすよ。
たぶん今これ読んでる人の頭に残ってるのは「止めてもダムド」ていう、まともに実生活で使うと本気で友達なくすかツマラナイヤツのレッテル貼られるだけのフレーズだけだよね、間違いない。ダムドこりゃ。
このままじゃなんなんで、じゃああとはダムド無駄知識でも書いておきます。これ読んで誰かがダムドに興味を持ってくれたら嬉しいなと思いつつ。とにかく聴けって。個人的にはラモーンズよりこっちを薦める。
無駄知識 その1
漫画「BASTARD!!」で主人公ダーク・シュナイダーが使った魔法「爆裂（ダムド）」の元ネタは、おそらくこのダムドです。この漫画、国名が「ア＝イアン＝メイデ」だったり、魔法剣士カイ・ハーン（ハロウィンのカイ・ハンセン）だったりと、他の魔法とか登場人物とか、ハードロックやヘヴィメタのバンド名や人名が元ネタが多く、これを探すのもこの漫画の楽しみの一つだったりします。魔法の「アーク・エネミー」とかそのままやん。
ただ珍しくパンクバンドであり、かつ話の最初で多用された魔法ということで貴重かも。
無駄知識 その2
ウィンドウズで「ダムド」を変換すると「ダム度」になる。これは個人的に激しく脱力だったのですが、案外日本語としていけるかもしれない。
【用例】 最近、長野ってダム度が少なくない？
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