update2004.5.24

HOOBASTANK / THE RESASON  (輸入盤2003.12.10)

 アメリカ・南カリフォルニア出身の4人組ロックバンドの3rdアルバム。リリースから半年経ちますがbillboardでずっと10位代やそれ以上の位置にチャートインし続けるロングヒット状態、さらにそれに引っ張られてシングルの方の「THE REASON」も好調な様子です。今年のサマソニの出演も決まっていよいよ盛り上がって参りました、という感じ。
 またそのサマソニ関連として、比較的似た音楽性であるLOST PROPHETSと同じ日に出演するのも見物です。この2バンドが決定打となってこの日に参戦、みたいなキッズがいそう。
 あと比較的似た音楽性と微妙に言えなくもないこともない気がするような気がするincubusと同郷のため交流があるそうな。



 すごくストレートです。解りやすい。でも馴染みにくい。

 僕のなかで、ジャケットのイメージもあると思うんですけど、彼らの音って「白い」んですよね。フーバスタンクの音って色んなところで「キャッチー」という評価(この言葉って便利な言葉なのね)が多いんですけど、実はそんなに耳に残るわけでもない。
 なぜなら、強烈にメロディアスでなくそこそこメロディアス、重い音でもなければ甲高い音でもない。パンキッシュでもない。本当によくあるうるさいロックです。強烈な個性がない、まるで「白」です。

 そしてロックのアルバムでは伝統的によくあるんですけど、まるで次第にスケールアップするかのように、後半にスローテンポで雄大な曲を配置する、というアルバム構成。こう言う構成ってまるでライブの後半の盛り上がり方(盛り上げ方)を意識してると思うんですけど、このアルバムもそのよくある伝統をしっかり守ってます。
 ただし、その「白」が「白」のまま、アルバム後半でスケールアップする構成。全然違う曲(音)が登場するわけでもない、見事な展開。

 何が「OUT OF CONTORL」だ、すっげえコントロールされた展開じゃねえか。

 これは、見事ですよ。一枚通してすごくストレートに聴ける。だから、1つの曲が浮くなんてことがなくなり、聴いた後にメロディなんか残っちゃいない。逆に生き生きとしたイメージが残る。解りやすい、そして馴染みにくい。

 馴染めないからこそ「一体なんだったんだろう?」と考えてしまう。だからこそ、メロディが残らないことも相まって、聴く人それぞれの解釈がたくさんあって。むしろ無限の可能性と言えそうです。hoobastankをh∞bastankと、彼ら自身が表記するように。



 シングル曲である「2. OUT OF CONTROL」「8. THE REASON」はまあ良い曲なのは一般的として、僕は後半のスケールアップ系の曲「6. LUCKY」「12. DISAPPEAR」あたりがけっこう好きです。本国アメリカではかなり来てるようですけど、日本では充分に売れてる洋楽の部類だけどまだまだな密かな人気のイメージ。今度のサマソニでは密かに盛り上がりそうな注目株です。もう先行投資とは言えないけど、サマソニ行くならお買い得なんで要チェック。




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