update2004.1.11

フーバーオーバー / Art.No.5 (2003.12.3)

 ギターヴォーカル・岩沢 正美(かわいい)をフロント(ウー)マンに持つ4人組みロックバンド。今までにミニアルバムばかり出していたのですが(たしか3枚)、文字通り「満を持して」遂にファーストフルアルバムのリリース。僕の個人的な印象は「椎名林檎が16歳くらいで【ぽぷろく】してます」、という感じ。



 僕がフーバーオーバーの音源に初めて触れたのは1年と半分くらい前。limited recordsが出したオムニバス(そこ、笑うな)にフーバーオーバーが「フェンダー」という曲(このアルバムにも収録されています)で参加してました。そのときは「女の子がなんか早口で歌ってるバンド」という程度の印象で、たいして良い曲とか思いませんでした。
 けど今こうやって聴いてると、「こういう曲もいいじゃん」と自然に思えます。dischargeや鉄アレイなどを喜んで聴いてたくせに。うるさいの好きなくせに。音がたくさんなくたって、ギターの音がひずんでなくたって、ほのぼのと聴けるのも心地良いなあと。

 と、ここまで書けば賢明な皆様は気づくことでしょ。つまりアレだ、お前は自分の音楽趣味が広がってるって言いたいわけだな、と。

 そのとおりです。初めからそうに決まってるじゃん。このサイトの文章は全部自分語りで自分のために書いてるわけで、そういう意味では全部Artでこのアルバムと同じなのだ。い号室の関係だ。こんな自分を矯正不能。分解バラバラ。プロパンガスの吸いすぎで、意味がわからない人。
 Artが自己表現であるならこの文章も立派な自己表現でありArtであるとはっきり言えるんだ、とこのアルバムのおかげで改めて認識できました。もちろん個人で開いているサイトと流通に乗っているCDとでは、影響がおよぶ範囲に相当な相違はあれど。端から順番にい号室の関係で、名前を呼ばれたら自分だった。
 面白い関係ですよね。創作物に対して書いた感想文も創作物として成り立つなんて。



 アルバム全体通していろんな曲が入ってるんで面白いです。好きな曲は1、2、5、6、7、9、11。お、けっこう多いじゃん。




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