update2004.1.29

locofrank / Starting Age (2003.10.8)

 98年に大阪で結成された3ピースメロディックコア?バンド。昨年10月にこのミニアルバムを発売、タワレコやHMVのインディーズランキングでロングセールスを続け、先物買いが好きなロックファンがチェックを入れているという状況下、SONICMANIA2004出演が決定。それによってまたチャートランキングを落とすことなく売れていきそうな予感。



 今の日本のインディーズロック、ライブバンドたちのシーンを見るうえで、絶対に避けて見れないのがハイ・スタンダードというバンド。しかし一世を風靡したこのハイスタ系とも呼ぶべき英語歌詞メロディックコアバンド勢力も、98年ぐらいからのドラゴンアッシュや山嵐などのミクスチャー勢力の台頭、2000年以降の青春パンク大流行によってあまり見られなくなってしまいました。
 しかしやや長い雌伏の期間を経て、再びこのようなバンドが出てきて(少なくとも僕のアンテナに引っかかるまで知名度をあげて)僕を楽しませてくれるのは素直に嬉しいことです。懐かしい、ていうか。

 ただ、そのハイスタ系の流れであると思うのですが、このlocofrankは直系ではなく。ずいぶんと亜流と呼ぶべき立ち居地です。冒頭でも「コア?」と書いたのですが、ずいぶん優しく丁寧なメロディで、一聴して「なんだこれは!」と引き込まれてしまうメロディアス・インパクトとはまた違う音です。
 だって、スピード感とキャッチーなメロディを前面に出してこないもん。音が痩せた、というと的確な表現かもしれない。「コア」と呼ぶほどいかつくない、すっきりしたプロポーション。そして懐かしさ。

 久しぶりに会った友人が痩せていて「やせたね?」なんて声掛けつつ、懐かしんでるみたいな。



 僕はかなりはまりましたよ。普通にかっこいいですよ。Hawaiian6のACROSS THE ENDINGの音楽テキストでも引き合いにだしたんですけど、今、本当に日本のインディーズロック/ライブバンドのシーンが変わろうとしている、変わりつつある瞬間だと感じます。「何系が売れている」という明確なものがない混沌期であり、まさに過渡期。「マキシマムホルモン」という遅れてきたミクスチャバンドの登場やERSKINというプロジェクトバンドの活動とかも、その混沌に一役買ってるんでしょう。
 そんななかで。このlocofrankはその牽引役になるんじゃないかなと思ってます。

 まさに「START」でさ。古い流れを乗り越えて「It's OVER」、そして「NEW AGE」。曲名どおり。




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