update2004.4.18

追記2004.4.21

LOSTPROPHETS / START SOMETHING  (日本盤2004.1.15)

 2001年にリリースした1stアルバム「Fake Sound Of Progress」がイギリスの新人賞を獲得したモダンロックのニューフェイス、ウェールズ出身の6人組。その彼らの2ndアルバムがこの「START SOMETHING」。このアルバムはビルボードのアルバムチャートでUKバンドでありながら最高位33位を記録し、さらにシングルのモダンロックチャートではこのアルバムにも収録されている「LAST TRAIN HOME」がなんと3位に入るなど、目覚しい活躍を示しまくり。
 あと、メンバー全員男前らしいです。2004年(つまり今年ね)のサマーソニックの出演の際は、このイギリスハンサムフェイスも楽しむべきです。イギリス色男はベッカムだけじゃないからね。



 メタルだへヴィロックだハードコアだパンクだとにかく全部ひっくるめてミクスチャーだとか、とにかくジャンルの壁を越えたとか、色々言われてますけど要するにもう「そのうちのどれでもない」ということです。ただし、「エモーショナルなサウンド(エモ)だ」というのは、きっと異論が少ないところだと思います。聴かせるメロディ。
 今はアメリカもイギリスも日本もエモエモが大流行で、気が付いたらメロコアだと思ってたが「それはエモコアだよ」とか言われたりする世の中になりました。本当、突然どこもかしこもエモエモになったと思います。

 アメリカにおける大流行エモエモはメロコアからの流れでエモコア(またはスクリーモ)になっているバンドが多いと思うのですが、イギリスはそれとはまた違うかなと捉えてます。LOSTPROPHETSやFUNERAL FOR A FRIENDなどの現在イギリスで売れているエモエモなバンドは、メロコアを背景としないイギリスだからこそブレイクした音であり(LOSTPROPHETSの1stはメタル寄りでしたし)、アメリカのチャートにも食い込むことができた音なんだと解釈してます。そんなTMエモリューション。



 ところが僕は。このアルバムを英語の教材として楽しんで聴いてます。だって英語の発音がすごい綺麗だもん。エモとか何とか関係ないっすよ。

 日本盤の歌詞カードがすごい見やすいなどの効果もあり、密かに「英語の勉強しながらロックを楽しみたい」というものすごく狭い要求を持つ方にご満足頂ける内容となってます。突然家にやってきて勧められたり、街で綺麗なねーちゃんに声掛けれたらいつのまにか買ってしまった高い英語教材よりよっぽどお得です、何せ2520円だし。買いやがれこの欲張り野郎め。

 彼ら、1stアルバムでジャケットにマクロスが描かれたたり、今作にも「ゴジラ」という単語が使われている曲があったりすることから解るとおり、ジャパニーズカルチャー好きだそうです。そういう方の海の向こうのロックで英語を学ぼう、とか考えるのも音楽への接し方が広がって個人的に良いんじゃないかなと思います。もちろんうるさいロックにしては色んな音出してるから充分楽しめるし。



 お気に入りは「3. LAST TRAIN HOME」。まあこれは当然として、もう1つ輸入盤であれば最後を飾るトラック「13. SWEAY...」。これはすげえ名曲ですよ、なんせヴォーカル要らないと思えるくらいバックが美メロ。かつてこんなコメントが素直に出てくるロックがあったでしょうか。とにかくこんなのが10分近く続く(しかも本当に5分以降はヴォーカルなし)というとんでもない1曲です。



追記
最新チャートではビルボードのシングルのモダンロックチャートで「LAST TRAIN HOME」が1位になってました。




back menu  site top





アクセス解析 SEO/SEO対策