NICOTINE / PUNK ROCK X'MAS (2003.11.12)

　カバーだけでライブをやってしまったこともあるほどのカバー大好きパンクバンドNICOTINEの、クリスマスソングのカバーアルバム。みんなが知ってるあの曲やこの曲が盛りだくさん。

　時期がら、ここ数日は通勤中にこのアルバムを聴いてることが多かったです。そして今日の昼休み、同じプロジェクトに所属する先輩（女性）に榎本くんはいつも音楽を聴きながら来るよねえ、ええ僕の大きな楽しみですから、確かパンクとかロックが好きなんだよね、ええそうです、要するにうるさいロック全般です、今日はどんなの聴いてきたの、いやあちょっと珍しいクリスマスソングのカバーですよ、という流れで普段エミネムや50セントにはまってるヒップホップ好きの先輩にトラック2の「LAST CHRISTMAS」を聴かせたところ。以前「パンクとかはちょっと」とか言ってたのですが、ポップなパンク調に演奏されたあのメロディが耳に届いた瞬間にあらら良いじゃなーいなどという感想を頂きました。
　などという作り話から察することが出来るとおり。たぶん、普段パンクもポップパンクもうるさいロックも縁が無い人たちに「僕はこういう音楽が好きなんですよー」と紹介したいときに、この時期のこのアルバムなら広く受け入れられるんじゃないでしょうか。普段うるさいと敬遠されがちな音でも、「クリスマス」というフィルターで「うるさい」が「一味変わっていいじゃん」と言う具合に味が変わってしまう。さながら、恋人と居る時間が「クリスマス」というフィルター１つで「なんだか幸せな時間」になってしまうのかのように。
　「クリスマス」と「パンクロック」を繋いだ１つの接点をキレイな接点として仕上げているアルバムだと思います。パンクバンドとしては高過ぎるヴォーカルHOWIEの声も、このクリスマスソングのカバーならすんなりとはまってしまうという相乗効果もあってハッピークリスマス。

　年が明けると来年まで（もしくはずっと）眠ってしまうことが確実だから発売が11月なんですよねきっと。というわけで最終売り尽くし作戦と同じ感覚で本日この文章をアップ。最終売り尽くし作戦だって、戦場かよ。戦場のメリークリスマス、略して戦メリ。

　ようするにみんな聴けってこった。クリスマス限定商品なのでお早めにお召し上がりください。でもケーキやチキンのように、25日に突然値下がり暴落価格破壊をしません。しません。