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ナガシマスパーランドバンド
NOT REBOUND / NICE TO MEET YOU  (2001.8.29)

 1.ONE FINE DAY
 2.GHOST IN THE TRAIN
 3.ジンジャーエール グラフィティー
 4.FUN FUN FUN FUN
 5.聖者が鐘を鳴らす時
 6.夜明け前
 7.WALK TOGETHER
 8.RAIN MAN
 9.SORRY AND THANK YOU
10.ジェットコースター
11.LOST CHILD
12.風吹くままに

 パンクなのかなあ?ちょっと判断が微妙。細かいジャンル分けは知らないんで。とりあえず「パンクっぽい」けど、それだけとは言えないノリがあるバンド。3ピース。ツインボーカル。

 ノリがいい、というのはただ単にドラムが激しいとか、ギターが速いとか、そういう演奏技術とは遠いところにあるものを指してる表現です。正直、俺には演奏技術が上手い下手は解らないんで。
 何ていうのか、とにかくノリがいい。例えばJ−POPのロックバンドとは明らかに違うのに、でも同じくらい誰でも「あ、なんかこれいいね。」とか言って貰えそうな。J−POPのバンドとは明らかに違うアプローチでありながら、聞く人を同じ場所に導くような。普通に一般ウケしそうな気がします。

 そう感じる理由を、楽譜も読めない素人がちょっと考えてみます。そしたら、2つほど思いつきました。

(1) 楽曲が多彩
  ライブが楽しい曲(T2、T4、T9)、爽快なメロディ(T6)、泣かせるメロディ(T8)、ギターソロがやたら渋カッコいい(T5)、歌詞が韻を踏んでる(T1、T2)、歌詞がどうも暗い(T11)、ボーカルがダミ声(T4、T7、T8、T10、T12)
(2) 実はたいしてうるさくない
  言い方かえるとパンクっぽさが抜けてる。もしかしたらそう呼んではいけないのかもしれない。

 この2つの要素を持つものを、何かに喩えられないだろうか。このバンドは、何に喩えることができるのか。窓の向こうの枯葉が落ちるのを見ながら(注:今は夏)しばらく考えました。そして1つ思いつきました。それは東海地区が誇るテーマパーク、ナガシマスパーランドです。
 つまり。お子様も楽しむことが出来るアトラクション、本格的なジェットコースター、くるくると回る乗り物、記録の為だけに作ったようなジョットコースター、「本物が出る」と噂のお化け屋敷、でかいが泳げないほど混雑するプール。
 ナガシマスパーランドにはこれほどまでに様々な要素があります。USJのように同じネタの繰り返しでなく、ディズニーランドのように「かわいらしさ、楽しさ、キャラクター」という狭いテーマに縛られていません。ある意味で「お前ら適当に経営してるだろ」とかツッコミたくなるほどの雑木林がナガシマスパーランドであり、それはナガシマスパーランドの魅力であると思います。
 そして、ファンを選ぶほどのアクの強さはなく、誰にでも開放されているような気がする。それがナガシマです。とりあえず今のところ水も飲めるし。「ディズニーランドなんて女子供の遊び場だぜ!」とか言う粋がった人間でも、ナガシマのスリルは否定できないと思えます。

 名古屋出身、NOT REBOUND。それはナガシマスパーランドをバンド化したようなものじゃないでしょうか。だから曲名に「ジェットコースター」とかあるに違いありません。「GHOST IN THE TRAIN」はナガシマスパーランドの、ディズニーランドへの対抗心が感じられる。「LOST CHILD」はそのまま迷子。「SORRY AND THANK YOU」は「ご来場ありがとうございます、でも実はホワイトサイクロンはそろそろ点検しないとヤバイです、しかしながら採算の都合で後延ばしにしてます、真に申し訳ありません」という意味が実は込められているのです。
 ナガシマスパーランドバンド、NOT REBOUND。この際だからナガシマの年末カウントダウンはノットリのライブにしちゃえ。Don’t worry!

 このアルバムは3rdなんですが、ネットで色々調べたら1stが一番人気みたいです。この辺で売ってるのは各務ヶ原のヴィレッジヴァンガードぐらいですが。




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