update2004.8.9

ライブレポ@SUMMER SONIC 2004


 行って来ましたサマーソニック。自分の思い出の記録と行けなかった方に少しでも雰囲気を味わってもらうため、簡単なレポを書き残します。

SUMMER SONIC 2004
と き:2004年8月7日(土)
ところ:千葉 幕張メッセ & 千葉マリンスタジアム
サイト:http://www.summersonic.com/index.html



■ ALL-AMERICAN REJECTS  MARINE STAGE 11:00-
 朝のマリンステージ一発目。ライブそのものは雰囲気が出てるという点で凄く良かったです。音源どおりもの凄くポップなエモで、青空の下の野外ライブがぴったりというその雰囲気がすごく出てたと思います。
 ただしその音楽性ゆえにバンドの曲を知らないと上手く盛り上がらないという欠点はやっぱりあったようで、とりあえず腕を挙げるみたいな「何となく盛り上がる」人がアリーナに多かった印象です。それを裏付けるように「SWING,SWING」のあの解り易いサビでさえ(アリーナの前の方に居たんですが)大した合唱にならなかったので、それを考えるとまだ日本ではあまり聴かれてないのかなと思いました。
 ロックファンじゃなくポップスファン、J-POPとか普通に好きな人に勧めたいバンドなんですけどね、彼ら。「電子音×ポップなロック」というジャンルの狭間をついた面白いバンドなんで、日本でももっと一般売れできるはずです。そういやもっと電子音を強くしてくれた方が彼らの音楽性が際立ってインパクトあったかも。

■ 氣志團  MARINE STAGE 11:55-
 このときは疲れて3階のスタンドから見ました。そんなわけで3階席から会場全体を見渡した上での感想ですが、改めてこの人たちは日本のロック界のイロモノであることが良く解るライブでした。
 ロックバンドというより、ロックを手段として昇華(消化)したパフォーマンスチームですよ。きっと彼らのファンってこのライブが物凄く好きなんだと思うし、その気持ちはかなり解る。面白いもん、見てて。トークとか、彼らの動きとか、変なダンサー軍団とか全部含めて完成されたエンターテイメントなわけで。
 それが客に感染したんでしょうか。観客にね、すごいコスプレがいました。黒白赤の3色で綾小路セロニアス翔(ヴォーカル)のコスプレしてるの。彼らの見た目はもうお前ら何戦隊だよって感じですけど、全ての曲のフリ(と言うよりもはや踊り・ダンスと呼んだ方がいい)が完璧で溢れんばかりの存在感でした。近くにいたアリーナの人たちも僕同様スタンドから観てる人も、とにかく他の客がその三色ヤンキー戦隊を超見てるし。触発された人が抱きついたりしてたし。こういうファンを産む事が出来るロックバンド(もしくはロックパフォーマンスチーム)はやっぱり面白いと思いましたし、ロック界のイロモノだからこその芸当だなあと納得もしました。まあある意味このコスプレを引き起こす現象はヴィジュアル系と呼べなくもないのかな。
 変な感想だけど、ステージ全体(上記客席含め)見れる意味では3階スタンドでも充分に楽しめました。もしかしたらアリーナで見るより楽しかったかもしれない。

■ PENNYWISE  MARINE STAGE 13:00-
 メロディックパンク界の重鎮、前夜から本番当日の朝までビール飲んでて腹も重鎮のPENNYWISE。Rブロックにはライブ前から最前列付近でPENNYWISEコールしてる外人さんが居て、数人の日本人もノリまくってPENNYWISEコールしてたんで僕も一緒に混じってコールしてました。楽しかった。
 ライブが始まると前の方はとにかくぶつかり合いが激しかったです。「PENNYWISE」(曲名)のときとか、誰か踏まれるんじゃないかって勢いで。選曲の印象としては結構カバー多かったですね、「スタンド・バイ・ミー」「電撃バップ」「HEY YA!」と3曲もあったので。ただ客層的に当然と言えば当然ですけどOUTKASTのカバーである「HEY YA!」はあまり客の食いつきが良くなかったです。「スタンド・バイ・ミー」と「電撃バップ」はやっぱりと言うかかなり来てましたけど。
 MCで何か変な日本語連発してました。「マーツーイー」とか「(ビールの)アーサーヒー」とか。英語は正直あんまり解んないけどこういうのって単純だから楽しい。客も笑ってました。
 トリは「BRO HYMN」だったんですけど(定番らしい)、僕の周り(アリーナ前方)は結構な合唱で楽しかったです。ただ個人的にはやっぱり「GOD SAVE THE USA」を演ってほしかった。
 前述した外人さんのハーフパンツがずれ落ちてお尻が見えそうだったんで指差しながら「DANGER!」って言ったら伝わりました。音楽って良いですよね、パンツ越しの異文化コミュニケーション。NOW I KNOW、パンツをRISE UP!
 あと倒れた女の子を起こしたときコンタクトを落としてしまいました。これかなり美談じゃね?わがコンタクトを犠牲にしてまで人助けをしたんだからね。たぶん相手の子俺に惚れたね。その後会場で会うことはありませんでした。照れてるのかな。

■ 鳥居みゆき  SIDE-SHOW MARINE 13:30?-
 「凶暴天使」と言うだけあって頭に天使のわっか、背中に天使の羽、服装は真っ黒メイド系悪魔、というアレな衣装ですけど、キテレツネタの「勉造さんは小学生しか友達がいない」と「キテレツはヒキコモリのくせにサンバイザー」は面白かった。名前を覚えてしまったので、またどこかで名前を見かけたら注目したい存在です。

■ ユリオカ超特Q
 去年、川崎駅前のマルイの下で営業してたという「知名度はあれどそんなに売れてない芸人さん」ユリさん。お、この呼び方なんか顔に似合わず可愛いな、二度と呼ばんどこ。まあちょっとしか見てないんですけど、見れたからなんかお笑い好きの知り合いに自慢できそうです。まあ「どうだった?」て聞かれると困るけどね、「しっかり見てない」としか答えられないから。

■ オレンジレンジ  ROCK STAGE 14:35-
 ROCKステージでのライブ。会場に入場規制がかかるほどの人気でした。けっこう後ろでまったり見てたんですけど、やっぱ女の子が多かったですね。確かに彼らはロックとラップとジャニーズと言う画期的なミクスチャーバンドですから、女の子人気も頷けます。
 会場の雰囲気も終始「若々しく楽しく」という感じでした。タオル振り回したりとか(ニューロティカかよ)良い感じに客がノッてたし。あんまり知らんかなあとか思ってたら聴いたことある曲多くて「うわー付いていけねー」なんてこともなく安心でした。

■ TOMMY HEVENLY6  ROCK STAGE 15:40-
 正直ほとんで見てないんですけど(10分くらい)、その前のオレンジレンジと比べると随分と客が少なく寂しかったように思います。まあサマソニの他の出演者を見るとしょうがないっちゃしょうがないかな。それ以外にもちょっと音が悪かった感じでしたので、その部分でも損したんじゃないかなとか思いました。
 個人的に好きなんですよね、トミフェブならアルバム持ってたし(あげちゃったけど)。衣装が可愛くスタイルの良さが際立ってました。

■ DAMNED  MOUNTAIN STAGE 16:25-
 メンバー登場時にキャプテン・センシブル(ギター)がアニマル柄の原始人みたいな服着てベレーにサングラス姿で登場し、「 We are THE SEX PISTOLS」て言ったのが場内爆笑でした。デイヴ・ヴァニアン(ヴォーカル)がノータイの渋いスーツ姿で登場は驚きとともにあんな格好が似合うおっさんになりたいなあという印象を受けました。そして客は思ったより若い人が多かったです(もちろん僕を含めて、ですよ!)。
 ライブは初期だけでなくキーボード加入後の中期以降の曲もしっかり織り交ぜられてたのが印象的でした。「THE HISTORY OF THE WORLD」とか。でも「LOVE SONG」とか「NEAT NEAT NEAT」は定番だけあって超盛り上がった。客の「ニーニーニー!」はみんな投げやりと言うか超適当でちっとも合ってなかったけど、とにかく楽しかった。もう何でもあり。
 あと客席の後ろの方でDJヒカルが普通に見てました。絶対心の中で「チョーヤべー」を連発してたと思う。実際、直前にみたトミーへヴンリーさん並に人は少なかったけどチョーヤべーほど楽しいライブでした。

■ AVRIL LAVIGNE  MARINE STAGE 18:00-
 ダムド見終わって千葉マリンスタジアム(マリンステージがある会場)に戻ると、アリーナ入り口が超満員。びっくりでしたよ。そんな訳で2階スタンドから見ました。遠くてちょっと小さかったけど、あの可愛さチョーヤべー。
 明らかにライブ慣れ(まあこの人数はそう経験するものじゃないかもしれません)してない感じでしたけど、ファンサービスが良かった気がします。ステージ降りて客席に手を差し伸べたりとか。
 ライブ全体はまあやっぱりと言うか、大人しかった気がします。ただ別につまらないから盛り上がりに欠けるとかそういうのでは無く、ロック的な盛り上がりともアイドル的な盛り上がりともまた違うような。僕個人に関して言えば何ていうか、もちろん曲も聴いているという前提でかつアヴリルちゃんに見とれるって感じでした。記念に目に焼き付けるって気分だったのかな、「ああアヴリルちゃんだー」みたいな。まあスタンドで見てたのでアリーナ特に前方は違うかもしれません。あと時折髪を触るしぐさとか超セクシー。ありゃ会場の十代のボーイは海綿体の血が沸騰するよ。
 ちなみに僕アヴリルちゃんと8回ほど視線が合いました。いや9回だな。ヤべー超愛されてるぜチョーヤべー。

■ GREENDAY  MARINE STAGE 19:30-
 東京初日・7日土曜日のメインステージ(マリンステージ)のオオトリ、グリーンディ。アヴリルちゃんに引き続きアリーナに入れずにスタンドから見てたんですけど、前売券売り切れになるほどたくさん入ってるアリーナとスタンドの客をまとめあげるほどのパフォーマンスでした。あれは引き込まれる。やっぱすげえよグリーンディ。
 そんな彼らのライブは、1曲目は9月にリリース予定の新譜の新曲披露から始まり、いきなり会場に先制パンチを浴びせる形で始まりました。その後はいろんなアルバムから均等に演ってる感じですけど、(メジャー)ファーストアルバム「DOOKIE」からの選曲がやや多く(「LONG VIEW」「SHE」など)、またそれらに対する客の反応も良かったと思います。「BASKET CASE」とかもう大合唱。あと他にインパクトあったのはクラッシュ(本当は原曲はクラッシュじゃないけど)の「I FOUGHT THE LAW」のカバー演ったときですね。このときも会場のレスポンスはかなり良かったです。
 個人的に大好きな曲だけどマイナーな存在で演らないだろうなと思ってた「HAUSHINKA」は期待どおりやっぱり演りませんでした。超良い曲なのに。
 中盤〜終盤に差し掛かるとき、突然ビリー(ギター)が「ギターヒケルヤツ!」と会場に呼びかけ、お客さんを一人ステージに上げてギターを弾かせマイク(ベース)とトレ(ドラム)とセッションさせるっていうギターウルフかよって演出がありました。何ていうか、本当はあんなでかい会場でやる演出じゃない気がするんですけどそれを敢えてするってのがすごい。あれステージ上がれた人はすごい思い出になったろうな。会場も拍手とかで迎えたし、ライブで暴れたりノッたりして楽しいとかとはまた一味違う、すごい温かみのある瞬間でした。
 最後は「MINORITY」で締めたんですけど、アンコールで出てきて最後はQUEENの「WE ARE THE CHAMPION」で終わりました。正直、グリーンディがここまでライブ上手い(もう色んな意味で!)とは思わなかったんで、こりゃまたグリーンディ単独でも観たいな、とか心底思いました。マジでオオトリに相応しかったです。



 とまあこんな感じでしょうか。あと個人的に思い出になったのが、僕、マリンステージに入るとき持ち物検査で引っかかりました。
 4月に情報処理試験受けたときに写真を切る為だけに買ったハサミが入ってて、それを「危険物」として一時預けることになったんです。ちなみに夕方ぐらいにその預かり所のそばを通ったとき、預かり所のテーブルの上に置かれてる預かり物は僕のハサミだけでした。てことはこの日、はマリンステージに入場した人のなかで一番危険な物を持ってたのは僕、しかもハサミということです。
 いや、良いことだよ日本。こんな平和な国に生まれて安全にロックフェスを楽しめるってのは良いことだと思います。ちなみにそのハサミは返してもらうのをすっかり忘れて帰ってきたので、もしサマソニ関係者様がこの文章を読みましたら、「エノモト」の札がついたそのハサミは来年のサマソニでポスターを貼るときのセロハンテープを切る等の平和利用をして頂けると僕も本望です。その情報処理試験は落ちました。




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