update2004.4.5

SHAKA LABBITS / head-scissors  (2002.11.6)


 とってもキュートなukiをヴォーカルに擁す、ややスカ調の要素が強い4人組ロックバンド。バンド名の由来はメンバーの一人がスキンヘッドだからといいう理由で「住職」、それをさらに偉くして「釈迦」、さらにukiが好きな動物であるウサギから「釈迦兎」、さらに「SKA love it」を混ぜた結果SHAKA LABBITS「シャカラビッツ」になって現在に至るとかなんとからしい。詳しくは、彼ら(彼女ら)の公式サイトへのリンクが一番下にあるからそこを参照して頂きたく。
 そんな通称シャカラビ、実は「ッツ」しか略してないけどとにかく略して通称シャカラビの4枚目のシングルです。

 このシングルは、これだけ聴いても「ああシャカラビの音源のなかでは1stシングルと並んでスカ調が強いなあ」ぐらいしか感想が沸いてきません。
 しかし個人的に。このシングルが、1stアルバム「Exploring Of The Space」(2001.10.31)と今年の2月に発売された2ndアルバム「CLUTCH」のほぼ中間に位置するリリースであったことが非常に面白いと感じています。まあCLUTCHリリース後に言ってることですから、結果論としてですけど。

 結果論で言うと。このシングルがきっとターニング・ポイントだったんだなあとか考えてしまいます。



 「SKA love it」のわりには実はスカ調の曲は少なく、アルバムではドカドカシャカシャカとスカ調の曲ばかりを収録しているわけではない彼ら(彼女ら)。すでにリリースされているアルバム2枚はイメージ以上にいろんな曲を収録しています。そして両方とも「かわいいよね」「明るくていいよね」と言う具合に、カワイイモノ大好きな年頃(なんだか妙に使うのが照れる単語だなあ)の女の子に支持される仕上がりであり。要するに日本では売れ線として確立している、ガールズ・ロックの王道です。
 ところが。仕上がりも、その仕上がりによって生まれる支持層も狙い通りなこの2枚のアルバム、完成するまでの道のりはずいぶんと対照的です。
 具体的には、1stアルバムはシングルとの関連が少なく、結果としてアルバムとしてもシングルほどスカ調は強くないのに対し、2ndアルバムは先行シングル重視なうえにこのシングルがスカ調が弱いのに対し、アルバムのみ収録曲にスカ調が強いものが多い。

 思うに。もしかしたら雑誌のインタビューとかで本人たちも言ってるかもしれませんが(読んだけど忘れちゃった)、このシングルリリースのあとで方向性を変えたかったような気がします。もっといろんなこと演るバンドになりたいと。
 実際、「CLUTCH」は昔からのファンもPIVOTあたりのブレイクからのファンも、納得できる内容じゃないかなと思います。上記の「先行シングル重視」「先行シングルスカ弱し」「アルバムスカ割り増し」の作り方で、上手いアルバムができたのかなあ、と。もちろん、商業的な思惑もあるでしょうけど、でもそれ以上に「完成までの道のりを変えた」というのが大きい気がします。

 兎に角(とにかく、と読みます。雰囲気だすため「うさぎ」を使ってみた)、そんなわけで。

 実は個人的にはインパクトが薄くいまいちなシングルだったのですが、しかしSHAKA LABBITSに変化のきっかけを与えたシングルじゃないかなと思っています。



 ところで、ukiと思われる女覆面レスラーがワニを足で締めているジャケットのイラストですが、よく見るとパンツが見えないイラストにする、という配慮があってすごく良いです。その結果、両足の長さがどう見ても違うという、極めて不自然なイラストですが、例えイラストでも僕らのロックアイドル・ukiちゃんのパンツがあんな下品なポーズで見えてしまう事態を思えば、許せてしまう。



 あともう一個おまけ話をするなら、シャカラビのファンは、ていうか彼らのファンじゃなくても、彼らのwebサイトのここ(音あり注意。職場とかで見てるため「それは困る」という方はこちらからどうぞ)は見たほうが良い。PROFILEが馬鹿みたいに面白い。
 バンドプロフィールにやたらバンドの交通事情に関することが無意味に書いてあって、それだけでバンドを知らなくても読み応えある。「KING、TOUR中にスピード違反で御用。(反省する)」とか。「TOUR FINAL!! 異常な盛り上がりの中、無事故無違反にて無事終了。」とか、音楽まったく関係ない。




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