update2003.8.21

スタンスパンクスが死ぬ瞬間だろ?

STANCE PUNKS
最低最高999 / 雑草の花  
(2003.6.11)



 一応言っとくか。4人組みパンクバンド。世間ではブルーハーツに似てるとか言われてる。僕はどのへんが似てるかよく分からない。



 『そのセリフ 知ってるよ スタンスパンクスが死ぬ瞬間だろ?』

 僕はスタンスパンクスが大好きです。うるさい中に聞かせるメロディがある。耳に残るギターソロも、解り易い日本語歌詞も、ライブの雰囲気も。でもそろそろ「パンクス」をはずしたらどうでしょう。バンド名なんか「スタンス」でいいじゃないですか。
 「パンクの立ち位置」Sですけど、昼ドラマで曲流れちゃうし、バトルロワイアルIIでも主題歌になっちゃうし。もうバンド名に無理が出てくるのはどうなんでしょ。元ルナシーの真矢が4人集まって「ヴィジュアルズ」と名乗るようなものです。名が体をなさないにもほどがある。パンクじゃないから「スタンス」が付いてる、と言われればそれまでですが。
 あ。誤解されると嫌なんで一言断っておくと、売れたからパンクじゃない、なんて意味で言ってるわけではないですよ。とりあえず最後の砦、ゴールデンタイムの歌番組でジャニーズと一緒に出演しないことだけ祈ります。

 パンクの定義なんて人それぞれですけど。明確に言葉にできるものでもないですけど。僕のなかにもきっと矛盾があるだろう。
 まあなんでもいいや。何度も言うけど僕は好きだし。いやあカッコイイ!ライブまた行きてえ!



 1曲目「最低最高999」。銀河鉄道とはまったく関係ない。

 人生には「周りの誰もが敵に見える」最低な瞬間と、「この世界が自分のためにあると思えるほど楽しい」最高の瞬間がある、という両極端の昂ぶった感情を、うるさいドラムとうるさいギターとうるさいベースで叩きつける曲。それらの感情を表す音の波は最後まで走り抜けるのですが、その間にいろいろな「展開」を見せるのがまたドラマチックです。まるで思春期の男のコ女のコが、前日と翌日で気分がまったく違うかのように。最高。

 2曲目「雑草の花」。

 どちらかというと、今までのスタンスパンクスにはない曲。それはメロディや曲の雰囲気と言った面ももちろんそうですが、曲名をちょっと深く考えてみたい。
 * 「雑草」と「花」という言葉の対比
 * 「雑草の花」が人間を現している、すなわち擬人法
こうやって見ると、すごい考えられた曲名であり、またスタンスパンクスにとって新しいテイストだと僕は思うのです。
 そんなこの曲の雰囲気ですが、ちょっと大人っぽい(言葉だけは子どもっぽい)。そこがまた目立たない雑草の地味さ、それでいてコンクリートを突き破る強さのようで、なかなかいい曲名だと思います。

3曲目「ヘレン」。

 ぱっと見るといろんなキーワードが散りばめられた曲。もしかしてすごい深い意味があるかもしれないけど、僕には解りません。「戦いやめた魚たち」とかものすごく意味深に感じるのですが。曲の最後はLove me tender。

 69曲目『金返せ』

 名古屋ダイアモンドホールのライブでは金返せの他に何故か「ボブサップ」コールもありました。一撃必殺だよマジで。何のことかは、シングルを買った人だけ分かる。



 最後に。立ち位置がパンクってのは、ある意味皮肉かもしれない。




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