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毛沢東とスタンスパンクス
STANCE PUNKS / クソッタレ解放区  (2002.4.10)



 4人組のパンクバンドの1stシングル。世間ではブルーハーツに似てると言われてます。

 たぶんこのシングルについてみんな「かっこいい」「すごいパンク」「力溢れる」「青春」と書いて、いろんなサイトで感想や評価、レビューというものをしていると思います。みんなやってることを僕もやっても面白くないかな、とちょっと思いましたんで、「解放区」という言葉に目を付けたいと思います

かいほう-く ―はう― 【解放区】

(1)革命勢力が、中央権力の支配を排除して革命の根拠地として支配した一国内の小地域。
(2)中国革命の過程で共産党政権が統治した地区。1927年国共分裂後、農村にソビエト区を建設、第二次国共合作期(1937-1945)に辺区と改称、解放区とも呼んだ。

goo国語辞典」より。

 (1)(2)とも「革命」がキーワード。特に(2)はえらい具体的だなあ。そこで具体的な(2)に着目してみたいと思います。面白そうだから。

 まずは参考文献。「えーなんだよこれー」とか思った高校生諸君、たまには歴史も勉強しなさい。ていうかこの段落を飛ばしてもよいよ。とりあえずまとめると、中国における解放区は共産党の毛沢東さんが作りました。そして第2次世界大戦後、そこに攻め込んだのが国民党の蒋介石さん(1946)。最初は劣勢の毛沢東さん、しかし貧しい農民を味方につけてねばりにねばり、ついに国民党の蒋介石さんを中国大陸から追い出して全土を解放し、中華人民共和国を成立させたのです(1949)。

 さて。だから「解放区」にいた毛沢東さんをパンクとしましょう。それに対し、蒋介石さんはJ−POPでいいや。なんでもいいや、ハーモニカでいいや。いやこの際、音楽だからと言って楽器にこだわるのも止めよう。消しゴムくらいでいいんじゃね?授業中にぶちぶち千切られて投げられる存在。

毛沢東 「 馬鹿やろー、空をー、睨んでー・・・ん?」
蒋介石 「 へーい、あんたたちうざいよー。中国全土は国民党が支配するぜー」
 アメリカをバックにつけて、調子に乗ってる蒋介石さん(消しゴム)。本当は国民政府の実情は汚職だらけなのを棚にあげて、毛沢東さんの解放区へ戦車とか歩兵とか引き連れて攻め込みます。
毛沢東 「 クソッタレー!」
 今までの平和な静寂が嘘のように叫ぶ毛沢東さん。解放のための戦争の始まりです
蒋介石 「 アメリカではFUCKでーす」
 アメリカかぶれの蒋介石さん。とっても優勢です。調子にライドしまくって(乗りまくって)ます。総統とかになったりします。消しゴムのくせに。

 それに対し、毛沢東さんはとてもショック。
毛沢東 「 悲しみーくーれたー、夜はーまるでー、中国で1人ぼっちー、そんなー気がーしたー」
 しかし、戦わねばならない毛沢東さん。そこで貧しい農民を味方にしました。農民はインフレとかかました国民政府の政策が気に入らないようです。生活が苦しく、不自由であると。
農民 「 国民政府にー、殺されていくよー、今ー、ここにあるー、僕らの自由がー」
 農民の協力を得た毛沢東さん、反撃に転じます。
毛沢東 「 さあ今だ立ち上がれー!僕ら、共産党だー!」
農民 「 Oi!Oi!Oi!」


 さて。反撃に続く反撃、戦闘に次から次へと勝利し、あれよあれよと言ううちに蒋介石さん率いる国民党を追い出した毛沢東さん。こうして蒋介石さんは中国大陸から台湾へ逃げました。中国大陸全土を国民党の支配から解放しました。1地区にすぎなかった共産党の解放区は、中国全土に広がりました。
毛沢東 「 馬鹿だったあいつらー、台湾に出てけー!ソ連抱きしめて行くー!僕ら、共産党だー!」
 こうしてお隣の国、中国には、毛沢東率いる共産党の国「中華人民共和国」が成立したのです。

 しかし共産主義の崩壊により、現在は中華人民共和国も資本主義経済の時代。お墓のなかで毛沢東さんはこう叫びました。
毛沢東 「 明日はどっちだー」

 以上のように。歴史の勉強もできてしまうこの歌「クソッタレ解放区」。そして。毛沢東さんが中国全土を共産主義の国として解放したように、日本もパンクの国として解放されるでしょう。億の国民総パンク。
 しかし。パンクが多数派になることはパンクの根本的性格からありえません。老若男女がパンクを好む社会は共産主義のようにいずれ崩壊を迎えることでしょう。明日はどっちだ。


 最後にもう一言。個人的に3曲目「さらば恋人」はかなり名曲と思ってます。いつものスタパンらしいリズム、激しさなのに関わらず表現されるどこか悲しげで切ないメロディ。雰囲気。
 この曲の、歌詞の最後のたった8文字の言葉。これ以上にない「さらば恋人」の言葉だと思います。気になる人は、このCDもう買ったほうがいいよ。

公式サイト
曲やPVの視聴が可能。百聞は一見にしかず。




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