update2004.10.7

STANCE PUNKS / LET IT ROLL  (2004.7.7)

 日本語パンクバンド。現在ドラム脱退中。2年ぶりの2ndアルバム。ブルーハーツに似ている、と思っている人が多い、らしい。



 『そのセリフ 知ってるよ スタンスパンクスが死ぬ瞬間だろ?』。

 今まで、スタンスパンクスの音源は発売日に買って即座にサイト内にレビューを書いてたのですが、どうもこの"LET IT ROLL"は思うように文章が浮かびませんでした。聴いても聴いても何を書いたら良いか解らん。理由は単純、僕にとって本当に面白味のない音源だったからだ。聴いても聴いても何も僕に与えてくれないアルバムでした。
 後になってこれとかこれとか読み直してみると、我ながら先行シングルの段階で悪い予感をしてたのがひしひしと伝わってきますよ。きっと「次のアルバム駄目なんじゃね?」と無意識に思ってたんだな。

 そしてこれはどうやら僕だけでなく。こういう解り易い日本語パンクロックを好んでいるライブキッズもスタンスパンクスから離れたみたいです。と言うのも僕、彼らのライブのチケとったんですけど、発売日の夕方にちけぴのカウンターで普通に購入して整理番号50より下でした。特に熱心なファンの層が先行予約で多かったとしてもこれどうよって数字です。1stアルバムのツアーのときはソールドアウトした会場が多かった(と記憶してます)バンドですよ。
 1stの頃よりはティーンズの熱が冷めるであろうことはある程度予想しつつ、それでもアルバムHMVやオリコンチャートなどはそれなりの順位を示してましたんで、「ああまだまだそれなりの人気は保ってたんだなあ」と思っていたところにこの番号です。驚いたの何のって。



 何でこんなにファンが離れたか。理由を推察すると極めて単純な理由で、この2ndアルバムが今までの音源に比べて音がずいぶん違うからでしょう。
 具体的に変わった部分は、ギター。今まではギターの太い弦から細い弦までまんべんなく引いてて、おそらく余分と思われる不自然な高音が文字どおり漏れていたのですが、そのような部分が今回のアルバムでは消えてしまった。また"青道"や"手紙"などで効果的に使われたヘタクソバックヴォーカルもほとんど無くなってしまった。

 本当はね、これはこれで男らしくてカッコいいロックですよ。ある意味、正統派な(と言うとまたかなり語弊があるけど)パンクロックに近づいた。でも僕を含めてカラオケで青道を歌って叫ぶと何となく世界の中心で自分がカッコよくなれたと感じれる層が求めるものじゃなかったです。

 収録曲に"絶望ニュージェネレーション"なんて皮肉な曲名をつけたものだ。ファン離れを決定付けた一枚です。

オフィシャルサイト:http://www.dynamord.com/stance/punks/index.shtml




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