update2003.9.22

秘伝のタレ と ラーメン
YELLOWCARD / OCEAN AVENUE  (日本盤2003.8.20)



 アメリカのフロリダ州で結成されたバンド。WARPツアー出演あたりから話題になって、瞬く間に時の人、らしい。



キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 かなりツボに来ました。 馴染みやすいポップパンクのメロディに、なんとヴァイオリンの音が加わる。 バンドの正式メンバーにヴァイオリン奏者がいるため、その味を生かした一風変わった曲風が魅力。
5. Life of A salesman
 アルバム通して一番お気に入りの曲。 曲タイトルは「セールスマン人生」だからコミックソングかと思えばそんなことは決してない。 このバンドの最大の魅力である「ヴァイオリンの音色」が前面に出ているため、「こういう感じのバンドだよ」と友人に紹介したりするときにイメージを伝えやすい曲だと思います。 歌詞の内容は、子供が父親をリスペクトしている内容。
8. Twentythree
 これも上の5. Life of A salesmanと同じようにヴァイオリンが前面に出ているのですが、こっちはギターのピッキングに合わせて(ギターの音の変化に合わせて)ヴァイオリンの音も変化しているので、そのあたりの音の組み合わせが特筆に値すると思います。
9. View from Heaven
 完全なカントリーミュージック。 パンク度0。 アルプスの高原でも思い浮かべてしまう曲です。 とあるタワレコでこの曲を指して「キラーチェーン」と紹介してたのですが、そうかなあ? ターゲットが違う気がするなあ。
11. Believe
 いつまでも続くヴァイオリンの音色が、「信じるんだ」というメッセージを後押しする、力強いものに聞こえる。 また繰り返される「Everything is gonna be alright」のメロディと、最後の訴えるようなハイトーンボーカルの叫び声。 頭に貼りついて離れない。
 人はこれを催眠効果と呼ぶ。 洗脳まで行くと手がつけられないので、一方的な何かの価値観にすがらないと生きていけない人は聴く事を禁止したほうが良い曲。 普通の人は普通に聴いて、うっとりすればいいです。僕のようによだれでも垂らしながら。

 あと、渋いメロディを求めると1.Way Away2. Breathingかなあ。 この2曲はヴァイオリンを取っ払ってアップテンポにすると日本のHawaiian6みたいになる。 ああいう渋さ系、いわゆる「泣きメロ」。 



 何か「ヴァイオリン」というキーワードを多用してしまったので、このバンドはそれだけのように聞こえてしまいますが、とんでもない。 ヴァイオリン云々を抜かしても、非常に良いと思います。 むしろ、ヴァイオリンという隠し味が目立ちすぎて、その下地にあるサウンドがかなりのものであることが霞んでしまっている気さえする

 誰もがあっと驚く隠し味を、ただぶちこめば良いってものじゃない。

 ヴァイオリンを加えたからすごいんじゃないと思います。 元々の楽曲が渋いメロディから明るいポップパンクまで幅広く、それぞれクオリティが高い。 最高の下地と言っていいと思います。

 ラーメンで喩えると。 マスコミが取り上げるのはある店の「秘伝のタレ」。 これを加えるとラーメンが何倍にも美味しくなる、という代物。 だけどその店のラーメンが最高に美味しく、かつその秘伝のタレとの相性が最高だからこそ、その秘伝のタレが生かされ話題になっているという事実。
 その秘伝のタレを持ち帰って、家で適当に作ったチキンラーメンにぶち込んだら、たいして美味しくないんじゃないかな。  さて。実は一風変わった楽器を加えているバンド、確かに珍しいのですが初めてというわけではないです。例えば有名なところだとDropkick Murphysなど。バグパイプアコーディオンなどが演奏で使われているため、パンクロックバンドとしては独特なポジションに立っています。とってもアイリッシュ。



 日本もいい加減に次から次へと激情とか青春とかをキーワードにする、もしくは簡単に商業的なカテゴライズされてしまう、同じようなバンドが出てくるのは止めた方がいいんじゃないでしょうか。 それより、このYELLOWCARDのように意外性のある楽器を持ち出した方が面白いと思う。 三味線とか。 吉田兄弟がそのままメンバーに加入して「日本三味線協会クソ食らえ!」とか言いながらダイブ。 あとはドラムが和太鼓とか。 佐渡島の鼓童なら人材がいっぱいいる(誰もやらないだろうけど)。
 僕ら日本人は、海の向こうで新しい手法のバンドが登場することから何を学ぶべきか、考えてみるのもいいかもしれない。

 と、押し付けがましいテレビの演出のような終わり方。 教育にならねえ教育テレビ見てる暇があったら、パンクロックの1つでも聞きやがれ。




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