update2004.3.5

横山健 / The Cost Of My Freedom (2004.2.18)


 現在活動休止中のハイスタンダードのギタリストにして、現在はBBQ CHICKENSや原爆オナニーズのギタリスト横山健の初のソロアルバム。



 健さんのお部屋に行きました。そしたら部屋には健さんのお友達がたくさんいました。みなさん、こんにちわ。

 ギタリストとしてのソロアルバムというよりは、どうしてもそんなイメージが強かったです。横山健というギタリストが多様性を持っているのは、「ハイスタ」「BBQ」「原オナ」すべてが方向性の違うバンド(僕は全部好きですけど)であることからよく解るつもりです。そして今回のソロアルバムもそれらとはまた一味違った要素を持ち込んできたのも、素人ながら解るつもりです。でも、それでも。バンドのなかで音を鳴らす「横山健」を非常に感じた気がします。記号としての「ヨコヤマケン」「Ken Yokoyama」。

 意外性がなかった、と表現すると伝わりやすいかもしれません。

 もちろん、このアルバムは僕にとってとても楽しめるアルバムですよ。うるさいロックにおける、印象的なギターを聴きたい、疾走感溢れるギターを楽しみたい、と言う方に対して充分にお勧めできるアルバムです。良いアルバムですよ。
 でもアコースティックの曲をちょっと入れただけで「ソロ」を強調されてもなあ、という感想はどうしても出てしまいます。それよりLOW IQ ichiとか楽曲に参加してる時点ですごいバンド性、複数のキャラを感じてしまうじゃん。ゲストボーカルにPuffyの大貫亜美とかさ。ジャケットでソロであるイメージを作ろうとしてるのが逆に白々しく感じる僕は、穿った音楽の聴き方しているのを充分に承知のうえで、ソロっぽくないアルバムという感想を抱きました。

 もうソロを出す前から「横山健」というキャラが確立してしまってるのじゃないでしょうか。僕の先入観や偏見もあるんですけど、複数のバンドで複数の音を見せてしまった以上、ソロとして新しいキャラを作り出すのは難しかったんだと思います。あるいは、僕にとって新しいキャラを見つけるのが難しかった。音以外の部分に関して、僕が間違った方向に期待しすぎたのかなあ。



 まあそんな思い入れを置いといて。お気に入りをちょろっと書くと、「5. Handsome Johnny」が一番好き。途中のギターが消えたときのベースソロとか、ベース好きとしてはかなり聴き所だね。と、ギタリストのソロアルバムに対しありえない感想を書いてみる。それ以上にカバー曲だから、ギタリスト云々を抜いてもソロアルバムに対し持っちゃいけない感想かもしれない、いくら素直な感想とはいえ。すいませんすいません。
 あと「11. Believer」かなあ。横山健のヴォーカルって伸ばしてるの好きだから(ハイスタのSummer of Loveとか!)何回も聴いちゃった。もちろん、ザクザクギターもメロメロギターも好きだし。



 参考までに。個人的に今まで「ソロ名義」で意外性を感じたのが実はX JAPANのheathなんですよね。なんだJ-POP野郎がえらそうに、なんて思われるかもしれませんけど、Xのなかであそこまで目立たなかったheathがXにはない電子音バリバリのロックを、しかも「名探偵コナン」の主題歌としてリリースしてきたのは強烈なソロワークとして僕の記憶に残ってます。「迷宮のラヴァーズ」て。

 何年か前。その迷宮に迷い込んでしまったTOSHIをなんとかして欲しかったです。




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