三者面談





生徒　「　先生、僕、A高校を受験しようと思うんですが・・・」
先生　「　無理だな。諦めろ。」
母親　「　・・・。」
生徒　「　じゃ、じゃあ、あの、少しレベルを下げてB高校はどうでしょうか・・・？」
先生　「　何を言ってるんだ。無理だ。」
母親　「　・・・。」
生徒　「　ええ・・・どうしようかなあ。僕、どうしてもこれらの学校に進学して、やりたい仕事があるのに・・・。　じゃあ、少し遠くなるんですけど、C学園ならどうですか？」
先生　「　・・・。」
母親　「　・・・。」
生徒　「　・・・だ、だめですか？」
先生　「　どうしてお前は、そうやって現実を見ないんだ。」
生徒　「　C学園までレベルを下げても、僕ではだめですか・・・？」
先生　「　駄目だ。　レベルを語れる問題でもないな。　受験する以前の問題だ。」
生徒　「　・・・。」
先生　「　気持ちは解る。　だがな、お前では無理なんだ。　諦めろ。」
生徒　「　・・・う、うう。」
母親　「　あの、ちょっと、先生。」
先生　「　なんでしょうか？」
母親　「　確かにウチの息子の出来が悪いのは充分承知しております。」
先生　「　・・・。」
母親　「　ですけど相談もなしに、頭ごなしに無理だ、諦めろ、現実を見ろなどと。　酷すぎるんじゃないでしょうか。」
先生　「　・・・。」
母親　「　何とかおっしゃってください。」
先生　「　A高校もB高校もC学園も女子高です。」