update2004.3.9

THE BOOGIE JACK / 宇宙ヶ丘イエロー (2003.12.3)

 ヴォーカル、ヒライシュンタの頭の中にある〈宇宙ヶ丘〉という架空の街を舞台にしたアルバム、というよく考えるとアレな設定の2ndアルバム。「成功」と充分呼べるほど売れました。



 それにしても、曲風変わりすぎで驚きました。あと、ヴォーカルも歌がうまくなりすぎ。あくまで比較の話ですけど。最初にタワレコで視聴したときに「もしかして中のCD間違えてんじゃねえの?」とか疑っちゃったもん。それくらい、1stと今回の2ndは変わってしまって。そんで売れた。
 ここまで売れてしまうとブギジャらしくなくなっちゃうよなあ。別に売れたら駄目だとかさ、そんなこと言うつもりはまったくなく。前作より聴きやすくなったのは確かだし、楽曲の幅が圧倒的に広がったわけだからファンの間口が広がったのも当然の理由なんだけど。
 ほら、ブギジャってライブとかで客がまったく盛り上がってなくても「今夜もみんなで盛り上がりましょう!」とか「みんなにこの想いを伝えたいです」とか言いまくるのが逆にブギジャらしいんじゃん。客が盛り上がらないとテンション下がっちゃったり尻込みしちゃうのが普通のバンドなのに、彼らはそんなの気にしないのが強さで魅力だったと思うんですよね。そんで客が無言で「おまえ空回りしすぎだよ!」とツッコミ入れて。それがすごい楽しいわけじゃん。
 今回のアルバムのその宇宙ヶ丘なんちゃらも潔いほど男らしいツッコミ待ちのボケなのに、誰も何も言わないみたいな状態で持ち上げれられて、むしろ空回り。なんだかなあと。ボケ殺しはあかんでしょ。

 まあ売れるってのはそういうことだって解ってるし、それによって自分が損害を被ると錯覚する年齢でもないんで、今後どうなってくのかを一人のファンとしてまだまだ追っていくことになりそうです。



 このアルバムを買いそうな人々にとって「1.クレーターストーリー」「3.月夜のコンビ」はたぶん誰もが「おお」と思わされる名曲。あと「2.左手の恋人」の歌詞
>今日から君にとって僕は街の景色なんだね
 は名フレーズ。と、名名づくしなコメント。

 「マイロード」系の曲がないのが残念と言えば残念。あれ、かなり好きなんですよね。




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