update2004.1.29

ERSKIN / CHECK (2004.1.21)

 「キンキ・キッズが「硝子の少年」でデビュー曲初登場1位の偉業を達成!」のニュースを聞いたとき、きっと「すごいですねー」というコメントを漏らしたのはテレビの中の人とあまり社会の仕組みが理解できないローティーンまでとあと本気で馬鹿の3種類だった思います。むしろ「え、歌だしてねえの!?」と衝撃を受ける世間。それでも新人は新人、デビュー曲はデビュー曲。デビュー前からドラマで主演してるなんてねえ。
 このERSKINもこのキンキ・キッズ効果を遺憾なく発揮できるバンドでしょう。ずるいって。



 昨年の夏に、SCAFULL KINGのベーシスト・4106(ヨーイチロー)がBACK DROP BOMBのドラム・ARIMATSUなどに声を掛けて結成したスーパーバンドで、「アースキン」と読む。さらに4106の他にもメンバーにベースを迎え(つまりツインベース)、さらにソロギタリストでもあり自宅でレコーディング・アレンジ・ミックスを一人で行えるだけのプログラム技術を持つ上にしかも映画のサウンドプロデューサーまで務めた多才な人物が参加。さらには九州一帯で活躍しているDJまで加えた上に、ゲストコーラスではCOCOBATのHIDEKIが参加。他にも大物シークレットゲストがいるらしい(SONICMANIA2004で出てくるかも)からとんでもない(スキャフルのTAGAMIの気がするけど)。
 とにかくいろんな人材を集めましたとさ。そして個性の集約の結果、ミニアルバムが完成しつい先日リリースされました。それがこれで、全6曲。

 同じような曲は一切ありません。多才な人材が集まっただけあって、音楽の方向性は広いようです。

 でもね。全部同じ道筋を通って作ったのがよく解ります。



 ここまでそれぞれの楽曲が際立っているなんて、簡単にできることじゃないと思います。聴き応えはかなりありますよ。簡単に言うと「飽きが来ない音源」です。聴けば聴くほどクセになるし。
 それでいてそれぞれのメンバーが自分の持ち味を出しているんだとしたら。それぞれが自分の力、方向性を遺憾なく発揮できているなら。この音源がこれほどの完成度を持つのは、それは優秀なメンバーが集まった結果でなく、その集まったメンバーを見事に生かせる「監督」の存在の結果ではないでしょうか。そして「生かせる」というのは「制御できている」、という意味でもあります。これこそ曲名にもあるけど「Self Control」。さもなきゃこんなに理想的な音源できやしないよ。誰がプロデューサだったとかだれがまとめたかとか、よく知らないけどさ。
 これだけの個性が集まったからこれほどのものができたのではなく。これほどの個性が理想的に制御された結果じゃないでしょうか。

 それぞれを完全に制御するという「道筋」、全曲この同じ道筋で作っているなというのがひしひしと伝わってきます。それほどまでに良く出来てるんですよ。

 今度のSONICMANIA2004で、ステージ上でどのように個性が制御されているのか。個人的にはそこが見所だと思います




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