update2003.10.4

LAST ALLIANCE / LAST ALLIANCE  (2003.6.18)

 S★CREATERSが解散後、そのVo&Gの安斉氏が中心(?)となって結成された4人組メロディロックバンド。正確には、エスクリともう1つ、BERMUDA(バミューダ)というバンドの、2つのバンドのメンバーを再編成したメンバー構成。その第一弾シングルで、タワレコ限定で1000枚だけ発売したシングル。3曲入り。
 1曲目は「BOYS DON'T CRY」なんですが、シングルのジャケットにこの曲名が書いてない、むしろ2曲目でありかつバンド名である「LAST ALLIANCE」しか書いてないので、このシングルはLAST ALLIANCEであるとして上の表題を書きました。まあなんて自分が好きなバンドなのかしら、まるで僕みたいだ。
 聞き慣れない単語が使われたこのバンド名ですが、日本語にすると「最後の同盟」。歴史的に見て、同盟というものが見事な一枚岩であった事例は少なく、お互いの利益だけ考えた協調性のないものだった(例:第二次世界大戦のイギリスとソ連)という皮肉を言わなければ、「最高のメンバーでやってるこのバンドで食っていけない(成功しない)のなら、もうミュージシャンなんか辞めてやる」という意気込みを感じることができます。

 バミューダというバンドを知らないので、以下、エスクリ中心の観点で書いております。ごめんなさい。



 もうこの極上のメロディはどこからやって来るのか。

 エスクリでは安斉氏が主に曲を書いていたのですが、このシングルでは松村氏(エスクリにはいなかった人)が曲を書いています。ところがこれが見事に安斉節炸裂でして、エスクリで見せた独特なメロディセンスそのままなのが個人的にとても嬉しく思います。それに足して、歌詞が英語限定(シークレットトラックなどでは例外あり)だったエスクリに対し今回は日本語詩の曲が3曲中2曲(ともに松村氏作詞)で聴きやすくなっております。
 メロディがくっきりある、ちょっと激しいロックが好きな友人たちに「ちょっとこれ独特じゃなねえ?」という感じで前身のバンド・エスクリを聴いてもらったことあります。そうするとけっこうリアクション良好なんですよね。「何これ?かっこいいじゃん」て。
 ジャンル別けとか正直よく分からないんですが(あとどうでもいいと思っている面もあるのですが)、これがエモコアってやつなんでしょうか。

 とにかく渋さが効いていて、ひたすら速く激しくカッコつけたメロディを叩きつけるだけでない。「何これ?何これ?何これ?・・・」という具合に驚きつつも惹きこまれてしまう要素。本当にこの極上のメロディはどこからやって来るのか。僕は大好きです。絶賛。



 あと、ヴォーカル安斉氏の声がかっこよすぎ。特にシャウト。2.LAST ALLIANCEで聴かせてくれるのですが、エスクリ時代と変わらないかっこいいシャウト声を聴かせてくれます。表現するなら、「同時に高いと低い声を出しているようなシャウト」。高い声も低い声もそれぞれかっこいいのに、同時かよ。



 ジャンル分け用語っは嫌いとか言いつつ、便利だから使わせてもらうと。メロコアが好きな人ならかなりいいんじゃないでしょうか。もう売ってないけどこのシングル。500円、安かったなあ。現在アルバムが発売されております。




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