update2004.11.5

BOYS ON TOP / V.A.
a punk rock tribute to AVRIL LAVIGNE  (2004.10.26輸入盤)

★★★ イントロダクション ★★★

 今をときめくロックアイドル、アヴリル・ラヴィーンちゃん。何と彼女のトリビュート盤がリリースされました。カバーするバンドは、今は無名だがタワレコのポップに「次世代パンクロックバンドたち」と紹介された若手気鋭のポップパンク勢です。

 もしかしたら「トリビュート盤」というものに馴染みの無い方もいるかもしれませんので、簡単にトリビュート盤とは何なのかを説明いたしますと。

 トリビュート"TRIBUTE"とは捧げる、より細かいニュアンスとしては敬意を込めて捧げる、という意味の単語でして。つまりはある人物やバンドをリスペクトするアーティスト(バンド)が集まって、リスペクト対象の曲をカバーし、一つのアルバムにしたのがトリビュート盤です。まあ要するにカバー集ですね。
 ちなみにタイトルの"BOYS ON TOP"の横の"V.A."の表記は"Various Artist"の略称で、複数のアーティストの作品、の意味です。トリビュート盤に限らずよく目にする表記です。
 トリビュート盤の話に戻りますが、最近ではブルーハーツとかクラッシュのトリビュート盤がセールス的に強かったように思います。あと少し前だとX JAPANのhideが亡くなった際のトリビュート盤がセールスとしてももちろん、それ以上に話題を集めた記憶があります(清春の"BEAUTY & STUPID"はかなりカッコよかった)。意外な意味で面白かったものに外道のトリビュート、なんてのもありましたっけ。

 そしてアヴリルちゃんに、来ました、トリビュート盤ですよ。

 まあアヴリルちゃんアイドルですから。ロックだパンクだと言ってもそりゃ売り出す手法でござまして。正真正銘の本物のバンドマンたちが奏でる圧倒的なパワーとかは無いですよ。それは仕方ない。そこで本物のパンクバンドがより一層のパワーでより一層ポップに、カッコよくカバーする。これだね。
 このトリビュート盤に期待するもの、それはこの一点だと思います。パンクをキーワードとして使いたくてしょうがなかったアイドルロックを、パンクバンドがカバーする。この微妙な異種格闘技、ここにはスタンスパンクスがブルーハーツをカバーしたときのような「コピー?」という疑問符は浮かばないでしょう。浮かぶはずがない。これだけで魅力たっぷりですよ。
 さらに付け加えるなら、タワレコのポップが賞賛するバンドたちですよ。正直なところ、僕はひとつも知らないのですが、でも無名だからパワーがないなんてことは決して無い。ありふれた言葉だけど、誰だって最初は無名なんだ。もしかしたらこのトリビュート盤で注目された、明日のグリーンデイやランシドがいるかもしれない。そんな新人発掘の期待もできるものです。




★★★ 本文 ★★★

 アヴリルファンにはオススメできません。ポップパンクファンにはもっとオススメできません。こりゃ地雷だ。紛れも無い地雷だ。久しぶりにこんな正真正銘の地雷を踏んだよ。

 (がびーん、の感じで)らびぃーん。




back menu  site top





アクセス解析 SEO/SEO対策