戦国SE・織田課長

織田課長
「よいか皆の衆、よく聞くのじゃ！」
一同
「・・・！」
織田課長
「いよいよ今川ソフトめが京を目指し、『舞妓さん登録ツール』開発に取り組んだ！　それをパッケージとして売りだし、一気に新規案件獲得、事業拡大に動くようじゃ！」
一同
「・・・」
織田課長
「我が課は、これを迎え撃つ！　社員数では負けておるが、我が課は少数であることの機動力を生かし、効率良く人員を配置する！　そして今川ソフトが開発中のツールに負けぬソフトを開発する一方で、精鋭のハッカーを放ち、今川ソフトの動きを探る！　そしてこの危機が去ってから営業に力を入れ、巻き返しを図る！　よいな！」
一同
「はっ！」

部下
「織田課長、敵は桶狭間のサーバ経由のようですぞ！」
織田課長
「この情報を待っておったわ！　ふっふっふ、この戦、もらった！　わはははは！」
部下
「織田課長！　物見の者(ハッカー）が桶狭間のサーバのセキュリティホールを発見！」
織田課長
 「でかしたぞ！　全員、桶狭間のサーバにウィルスメールを送れ！　者ども、わしに続けぇぇぇ！　アウトルックを立ち上げ、ダブルクリックだあ！」
部下
「おおおおーーー！」

今川ソフト社長
「ぬうう、ケンカか？　社員どもが騒いでおるわ・・・ええい、誰か行って騒動を静めて参れ」
部下
「は。　・・・・・・しゃ、社長！」
今川ソフト社長
「なんじゃ？　騒々しい。」
部下
「桶狭間のサーバに、大量のウィルスメールが・・・ぐふぅ！」（ばた）
今川ソフト社長
「ぬうう！　おのれ織田課長の仕業じゃのう！　あな口惜しい・・・！」（ばた）

部下
「課長！　今川ソフトの新しいパッケージを内部から破壊しました！　これでクライアントは激怒、今川ソフトもお仕舞いですぞ！」
織田課長
「わはははは！　次はワシが天下に挑む番じゃあ！」

とぅるるるる、とぅるるるる・・・・

庶務の女性
「織田課長、社長から内線です」
社長
「織田くん、やりすぎじゃ。　あと会社で鎧兜は脱ぎたまえ。　通勤中もな。」
織田課長
「申し訳ありませんでした。」