update2004.1.21

ワーキング・ホリデイ


 退屈な会社生活に嫌気が差した俺はある日、ふと生活に刺激が欲しいと思った。そしてぱっと閃いた答えが数年間、海外で生活する「ワーキングホリデイ」だ。

 ここ数年、退屈な会社生活を送っていた俺とは思えないほど、決意してからの行動は早かった。いや、むしろそんな状況だったからこそ、行動が早かったのだろう。
 まずは会社を辞める。そしてワーキング・ホリデイの希望者募集の告知を探し、応募する。驚くほどあっさりと選ばれた。そして説明会に出席し契約を済ませるなど、準備はとんとん拍子に進んだ。

 そしてある日、家に英語の教材がやってきた。

 俺が選んだプランのすごいところはここ。これら教材がすべてタダ、無料なのだ。それだけではない。正直、ちゃんと説明会で説明を聞いてなかったから細かいことは解らないけど、確実なのは、現地での仕事はしっかりと斡旋されるという事。しかもかなり高給であり、制服も貸与で寝場所などの生活空間は保障される。こんないいプランは他にない。

 とにかく自国語が通じない所に行くのだ。英語を勉強しなくちゃ。俺は家に届けられた英語の教材を広げた。
 例題が載っている。



問.以下の文を英訳せよ。

1. そのライフルにこの弾丸をこめてください。
(                      )

2. 捕虜の扱いは丁寧にしなければなりません。
(                      )

3. 私がここに残るので、あなたたちは先に行ってください。
(                      )

4. この先のポストを右に曲がると、そこは戦場です。
(                      )

5. 自分はもう駄目であります。
(                      )

6. 私はそんな気弱な部下を持った覚えはない。
(                      )

7. 最後に大佐と出会えて私は幸せでした。
(                      )

7. 軍曹、軍曹、軍曹ーーーーー!
(                      )

9. 二階級特進
(                      )




ヒアリングのテープもある。聞いてみよう。



「・・・レッスンワン。
 リピートアフタミー。・・・『バクダット』
 ・・・ワンスアゲイン。・・・『バクダット』



 通常の給料の他にも、月々70万ほど「危険手当」がつくから高給なんだと。




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