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2004.5.30 sun  僕らはみんな(お金をかけて)生きている

 ファイル共有ツールWinnyの開発者が逮捕された事件について、その正当性がネットで議論されている。法律の専門家でない僕には著作権違反に関する犯罪幇助とか、第三者への配布経路によって罪が問われるとか、そういうのはよく解らない。
 ただ、こんなサイトまで持ってしまう音楽ファンとして、それらファイル共有ツールの自分の考えぐらいは言っておきたい。まあ「音楽への接し方」かな。

 著作権に関することは随所で言われてることで(ていうか法律だし)今更言うことはないんだけど、僕が引っかかる点は音楽ファンとして音楽を聴くという行為に対し、どれだけ相手に対価を払って、音楽の提供者やクリエイターに敬意を払うかということ。

 僕は、まったく対価を払わないこれらの方法で音楽を手に入れることに非常に抵抗がある。CDを焼いたこともほとんどないし。少し話しがそれちゃうけど、それもあってCCCD問題は消費者として腑に落ちない点がありつつ、「まあ仕方ないんじゃね?」と納得できなくもなかった。たぶん一番問題なのは海賊盤が出回ることだけど、音楽ファンが気軽にコピーしたことも原因の一端じゃないかなと認識してたので、音楽ファンの身から出たサビだろ、みたいな解釈もあった。そんな僕です。
 そりゃ僕だって新譜以外にも中古を買うし、レンタルをMDに録音もする。だから常に新譜で買っている人よりも「安く音楽聴いている」「音楽の提供者にお金が回りにくい経路で音楽を買っている」と言われればそうかもしれない。
 でも自分の音楽の接し方の最低限のモラルとして。これらファイル共有ツールに手を出さなかった。お金がなくカップめんと吉野家の比率を増やしてた頃でも。情報系の大学院に進み、システムエンジニアという仕事に就き、人並み以上にパソコンやインターネットに詳しくなっても。
 CDはジャケットも音楽の一部だから好きなバンドはCDで欲しいという欲求もあるけど、音楽って、ロックって、お金払って聴く価値あるもん。そして好きなバンドがまた新しく良い曲を作る投資にもなる。だから音楽ファンとしての自分のポリシーから、ちゃんと対価を払って聴きたいと思う。

 結局、音楽ファンがこれらファイル共有ツールに手を出しすぎることは、それによって音楽そのものをつまらなく価値がないものに貶めてしまうんじゃないか。僕はそんなのは嫌だ。

 人のやることにとやかく言う資格は、僕にはない。僕の著作物でもないし。タダだから聴くって価値観も解る。でも僕は、ロック聴く上で自分のポリシーなどのこだわりを持つことはカルビー以外のポテトチップスを認めないことと並ぶ必須アイテムだと思う。



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